現地では、ラジニ映画の中でも、非常に人気のある作品。もちろん、山あり谷ありのストーリーではあるが、何か、穏やかな眼差しが貫かれている。南インド映画。DVD。
Annamalai

Rajinikanth, Sarath Babu, Janakaraj, Radharavi, Nizhalgal Ravi Suresh Krishnan Deva
Kushuboo, Rekha, Manorama 1992

  

  

  

  


【ストーリー】


 ラジニカーント(アンナマーライ)は、貧しいミルク屋である。一方、サラット・バブー(アショーク)は、裕福な家に育つものの、母親を亡くし、父親もあまり家にいないことから、寂しい日々を過ごしていた。ある時、車に乗っていた子役アショークは、子役ラジニに泥をかけてしまう。そのことで、彼らは、喧嘩になるものの、最後には、互いに最大の親友になる。

 やがて、二人は、大人へと育つ。階層の違いはあるものの、二人の中は、変わっていなかった。ある朝、ラジニ達が起きると牛舎の場所が、市の当局から、立ち退かされていることを知る。ラジニは、大臣に抗議をする。その抗議に対し、最初は、怒りを覚えていた大臣も、感服し、彼らの申し立てに応じるのであった。

 さて、サラット・バブーは、父親の会社の社長となっていた。彼は、その会社に勤めているレーカーと愛し合っていた。しかし、レーカーは、良家の出身ではなかったため、父親は、どうしても、その結婚を認めてくれそうになかった。それを見て、ラジニは、彼らに協力して、二人の結婚式を挙げてあげるのであった。そして、サラット・バブーの結婚を取り持ったラジニにも、色々な縁から、クシュブーと結婚することとなったのであった。しかし、元々階層の低いラジニのことを快く思っていなかったサラット・バブーの父親は、渋々そのことを認めるものの、ラジニのことを憎々しく思うようになり、秘書と二人の仲を裂くように企む。

 サラット・バブーは、新しい事業に手を出すことする。それは、ホテル経営であった。そのことをラジニは、自分のことのように喜び、サラット・バブーに微力ながらも、協力する。しかし、その機に乗じて、サラット・バブーの父親と秘書は、ラジニに、二人の間を裂くための契約書にサインさせるのに成功する。

 ホテルは、盛大に開場される。しかし、父親と秘書の企みによって、トラブルが発生し、その責任が、ラジニのせいになってしまう。そして、会場パーティーの場で、揉め事になってしまい、会場パーティーは、大失敗になってしまった。一方、父親と秘書は、追い討ちをかけるように、ラジニの住み慣れた家を急襲し、破壊する。そして、契約書をたてに、土地を奪い取ってしまう。全ては、サラット・バブーの陰謀だと激怒した、ラジニは、彼と絶交し、復讐を誓うのであった。

 しかし、しがないミルク屋でしかなかった、ラジニにどこの銀行も融資してくれない。その時、以前ラジニが抗議に出向いた大臣と出会う。大臣は、ラジニの窮状を知り、銀行に融資を斡旋する。その資金を元手に、ラジニは、事業を始め、アッと言う間に伸し上がって行く。その中で、サラット・バブーの会社を解雇された秘書も、今度はラジニの秘書として働くようになり、ラジニの妹と結婚する。やがて、ラジニはホテル事業にも手を伸ばすようになり、ホテル会の会長をサラット・バブーから奪い取るまでになる。

 ラジニは、サラット・バブーたちを見返すことができたものの、何か虚しさを感じていた。母親のマノラマも、妻のクシュブーも、薄々それを勘付いて、仲直りしたらどうかと勧めるものの、意地でも、彼は言うことを聞かない。そんな中で、ラジニの一人娘と、サラット・バブーの一人息子が、ラジニとサラット・バブーが出会った全く同じシチュエーションで出会い、愛し合うようになる。ラジニは、怒るものの、最後には、折れて、ラジニとサラット・バブーは、どちらからともなく、和解することとするのであった。

 実は、両者の間で一番の悪党であったのが、秘書であった。秘書は、ラジニの妹の家では、外面と違って、横暴極まりない人間であった。そのことを知った、ラジニは、彼を、叩きのめす。しかしそれでも、彼の横暴は、泊まらない。耐え切れなくなった、彼女は、サラット・バブーに相談するものの、逆に彼は、秘書の手下達によって、拉致されてしまう。そして、その秘書もまた、黒幕の手下であった。

 ラジニは、拉致された、サラット・バブーを助けに向かう。ギャングを蹴散らすものの、サラット・バブーは、爆弾の仕掛けられた車の中に閉じ込められていた。その彼を、危機一髪で、ラジニは、救い出し、積年のわだかまりを洗い流して、中を取り戻したのであった。


【コメント】

 現地では、ラジニ映画の中でも、非常に人気のある作品。もちろん、山あり谷ありのストーリーではあるが、何か、穏やかな眼差しが貫かれている。恐らく、その眼差しが、ラジニの眼差しとダブる部分が多いのと、じんわり染みる台詞がふんだんにあるのが、その理由だと思われる。






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