『ムットゥ』に続いて、ヒットとなったラジニカーント作品。音楽もダンスも良く、最初の結婚式でのダンス・シーンやランバーのダンスは、見ごたえ十分。南インド映画。DVD。
Arunachalam

Rajinikanth, Raghuvaran, Sentil, Janakaraj Sundar Deva
Soundarya, Ramba, Vadivakkalasi, Manorama 1997

  

  

  

  


【ストーリー】


 ラジニカーント(アルナーチャラム)は、村の富豪の長男で、信望厚い人物である。その彼の妹の結婚式が盛大に行われることとなり、叔母の家族も久し振りの帰郷で駆けつける。叔母夫婦には、一人娘の、サウンダリアー(ヴェーダヴァリ)がいた。ラジニのことを家の使用人だと勘違いしているサウンダリアーと、彼女を従妹と知らないラジニは、アクシデントで、キスをしてしまい、気不味い仲になってしまう。しかし、その誤解も解け、ラジニとサウンダリアーは、お互いに愛し合うようになる。

 その二人の様子、特にラジニに対して、快く思わない人物がいた。それは、家の最年長者であるお婆さんであった。お婆さんは、二人の仲を裂くため、叔母夫婦達にラジニの出生の事実を暴露する。そのことで、叔母夫婦は、急にチェンナイへと戻ることになり、サウンダリアーも、ラジニ挨拶もできずに帰っていってしまった。

 そして幾日か経ち、村に騒動が持ち上がる。それは、ラジニの弟が、村のカーストの低い女性を慰み者にしたというものであった。それを聞き、二人の中を知っていたラジニは、彼に責任を取って結婚するように言う。しかし、そのことを聞いていたカースト意識の強いお婆さんは、激怒し、村の全員の前で、ラジニが実は、捨て子であったことをばらしてしまう。事実をしったラジニは、ショックを受け、村を出て行くのであった。

 ラジニは、何の当てもなく来たチェンナイで、ランバーが、引ったくりに遭う。のを見て、泥棒から、バックを取り返す。しかし、ランバーは、所詮ラジニも、泥棒連中のサクラだと相手にせず、その場を去る。しかし、そのラジニの親切さを見ていたパーン売りのジャナカラージは、彼のことを高く買って、仕事の世話をする。

 そこで、仕事をしていたとき、ラジニは、サウンダリアーと偶然遭う。何も知らないサウンダリアーは、喜び、家へと無理やり彼を招待する。しかし、事実を知っている、彼女の父親は、冷たく、ラジニを追い返すのであった。

 ラジニが仕事をしていると、再びランバーが、引ったくりに遭う。ランバーは、今度は、高額な買い物をしていたため、近くにいたラジニに助けてくれと泣き付く。ラジニは、その場を、必殺のソーダ瓶投げで、犯人から、バッグを取り返すのであった。今度は、さすがに感謝したランバーは、ラジニに、仕事を世話するから、オフィスに来るように言って立ち去ったのであった。

 ラジニは、ジャナカラージとオフィスを訪ねる。するとそこは、巨大なビルであった。田舎育ちのラジニは待っている間、椅子で遊んでいると、親からの唯一の肩身であるアルナーチャラム神の数珠玉が、首紐から外れ、転がっていってしまった。慌てたラジニは、その数珠玉を追う。するとその数珠玉は、その会社の前総帥が残した遺産の使い道を決定する、会議の部屋に飛び込んでいってしまう。ラジニは、数珠玉をやっとそこで、捕まえる。しかし、その数珠玉は、アルナーチャラム神のお導きであったのであった。なんと、彼の出生も、判明する。ラジニ(アルナーチャラム)は、その会社の前総帥ラジニ(ヴェーダーチャラム)の行方不明になっていた息子であったのであった。

 ラジニ(アルナーチャラム)は、遺産には、目もくれず、自分自身の出生が明らかになったことだけを感謝してその場を去る。そして、田舎に帰り、そのことを伝えようとする。しかし、今度は、猿(ハヌマン)が、その数珠玉を奪い取っていってしまう。その猿をラジニが追っていくと、悪徳遺産管財人(ラグヴァラン他)が、遺産を横取りしようと計画している現場を聞いてしまう。そこで、ラジニは、彼らが横取りするのを防ぐために、遺産を引き継ぐ決心を決心する。しかし、それには、条件があった。

 その条件とは、お金を使うことに飽き飽きするようになるためのものであった。
 @3億ルピー(日本人の感覚で言うと約100億円)を30日で使い切る。
 A財産として残してはならない。
 B人にあげてはいけない。
 C人に、無駄遣いの目的を話してはいけない。

 このチャレンジに、ラジニは挑むことになる。さまざまな方法で、彼は、放蕩の限りを尽くす。しかし、ラグヴァランたちも、それを阻止するために、裏で、ラジニが金を儲けるように働く。競馬の騎手の買収、センディルを主役にしたアクション映画の大ヒット等々。そして、結婚を約束したサウンダリアーの父親には、騙して多額な借金を負わせる。そのことで、サウンダリアーは、ラジニに相談するものの、人には、お金をあげてはいけないため、彼女の手助けをすることはできない。それを断ることで、サウンダリアーとの結婚の話は、ご破算になってしまう。

 それでも、ラジニは、挑戦し続ける。今度は、彼は、政党を作り、選挙にジャナカラージを出馬させる。そのことで、財産は、あっという間に無くなって行く。そして、最後にとうとう、全て使い果たしてしまう。

 しかし、その挑戦に成功したことが認定されるそのとき、ラグヴァランたちの罠が仕掛けられる。しかし、ラジニは、ランバーの助けで窮地を脱する。ラグヴァランたちは、最後の手段でラジニたちを殺すことにするが、逆に、返り討ちに会い、彼らの悪事は、白日の下に晒されることとなる。そしてまた、その事件の現場に駆けつけていたテレビ放送局によって、ラジニの放蕩三昧がいったい何故であったのかも、知らされることとなったのであった。元々遺産には、興味を持っていなかったラジニは、その場を一人離れて行くのであった。


【コメント】

 日本で『ムットゥ』に続いて、ヒットとなったラジニカーント作品。脚本が、現地での、ラジニ政界進出と絡めて書かれているのが面白い。しかし、少々監督が、その脚本の消化に追われているように感じられる部分は残る。音楽もダンスも良く、最初の結婚式でのダンス・シーンやランバーのダンスは、見ごたえ十分。






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