カマルがサリー姿で、格闘シーンや、最後は、バイクのアクションをするのだから笑える。子役が、非常に可愛い。素直に楽しめる、娯楽作品。南インド映画。DVD
Avvai Shanmughi

Kamal Hassan, Gemini Ganesan, Manivannan, Nazar K.S.Ravikumar 1996
Meena, Kammal Hassan Deva

  

  

  


【ストーリー】

 場面は、裁判所のシーンから始まる。その裁判は、カマル・ハッサンとミーナーとの離婚の裁判だった。2人には、幼い娘がいる。結局、裁判で、離婚を認めないカマルは、負けてしまい、愛する娘と会うことも出来なくなってしまう。

 カマルは、アシスタント・ダンスマスターであり、ミーナーは、裕福なブラーミンの家の娘であった。2人は愛し合って結婚したものの、ミーナーの父親のジェミニ・ガネーサンは、反対していた。そして、2人は結婚したものの、ジェミニの家からは、追い出されてしまっていた。2人は、6年間一緒に暮らしたものの、ブラーミンのプライドの高いミーナーとミドルクラスのカマルとの、生活意識の違いが原因となって、すれ違い、分かれることになったのであった。

 いまだにミーナーを愛し、そして何よりも、娘を何よりも可愛がっているカマルは、どうにかして、娘と会うように作戦を練る。しかし、上手い具合にことは進まない。そんな時、彼は、ミーナーの家が、お手伝いを募集しているのを知る。そこでカマルは、シャンムヒ婆さんとして、彼らの家に働きに出ることにするのであった。

 面接の際、彼は、採用されなかった。しかし、彼は、花火の火が服に付き火傷を負った自分の娘を助ける。そのことで、無事にお手伝いとして働くようになる。オシャマな娘は、その助けられた時点で、シャンムヒ婆さんが、カマルであることを見抜いていた。そして、そのことは、二人だけの秘密にするのであった。

 お手伝いとして働くようになったシャンムヒ婆さんは、家での盗みを見つけたり、暴漢に襲われそうになったミーナーを助けたりと、大活躍する。一方でカマルは、本職のダンスマスターとしても、出世してゆく。そして、その無理な二役から様々な騒動に巻き込まれるものの、上手く切り抜ける。

 シャンムヒ婆さんは、家中の信頼を得ていた。シャンムヒ婆さんに対してジェミニは、感謝していた。そのことをジェミニが伝えたとき、ジェミニは、心臓発作を起こしてしまう。カマルは、ジェミニを危機一髪で助け、皆の信頼はいっそう強くなる。そして何よりも、ジェミニが、シャンムヒ婆さんに恋して、結婚を申し込み始める。ジェミニだけでなく、カマルの隣人であるマニヴァンナンも、シャンムヒ婆さんに、結婚を申し込み始めてしまう。

 困ったカマルは、でたらめに、「私シャンムヒは、結婚している」と嘘を言う。そして、その嘘は、どんどん膨れ上がり、絡まり、解けなくなってしまうことになる。

 シャンムヒ婆のカマルは、ミーナーとよりを戻すために、娘といっしょに様々な仕掛けをする。そして、自分自身のへ本当の気持ちを語ったビデオを彼女に見せ、そのことで、ミーナーは、カマルと縒りを戻す決心をする。

 しかし、そのシャンムヒ婆さんに対して、長年働いている使用人のデーリー・ガネーシュ葉、疑いを持っていた。そして彼は、嘘を重ねているシャンムヒ婆さんの招待は、複数の男性をたぶらかす性悪な女性だと思い込んでしまう。そして、ミーナーも、その話を信じてしまう。ミーナーは、そんなお手伝いに娘を任しておけないと、とうとう、カマルの家へと向かう。しかし、そこには、カマルは当然のこといなく、シャンムヒ婆さんは、カマルが送り込んだスパイだと勘違いしてしまう。そして絶望したミーナーは、川に身を投げて、自殺しようとするのであった。

 

【コメント】

 カマルのサリーの着こなしの見事な作品である。そのサリー姿で、格闘シーンや、最後は、バイクのアクションをするのだから笑える。それと、名前は判らないが、子役が、非常に可愛い、オシャマな名演技をしていている。素直に楽しめる、娯楽作品。

 しかしながら、正直な感想としては、その素材のあまりもの面白さに、あぐらをかいて、映画自体の完成度は落ちてしまっていると言わざるを得ない。腹芸監督のラヴィクマールとしては、何の仕掛けも施されていないし、ダンスシーンも、大々的な空撮をしているが、実になっていない。デーヴァの音楽も、引っ掛かりがなく、凡庸。ミーナーの良さもあまり出ていない。確かに、一回見て楽しめる作品であるのは確かである。コメディとしては、楽しめる作品ではある。しかし、この完成度だと単なる憂さ晴らしにしかならないと言われても仕方がないように思われる。






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