Bhagyalakshmi

Gemini Ganesan, Thangavelu K.V.Srinivasan Viswanathan Ramamooty
Sowcar Janaki, F.V.Saroja, M.Saroja 1961

  

  

  


【ストーリー】


 ジェミニ・ガネーサンは、大学生である。彼は同じ大学にいるF.V.サロージャに恋をしている。あの手この手を使っても、彼女は、つれない態度である。それを見かねた、ジェミニの家の使用人のタンガヴェールは、ジェミニの手助けをするが、全て裏目に出てしまう。しかし、やがて、F.V,サロージャも、ジェミニの熱意にほだされて、結婚することとなるのであった。

 F.V.サロージャの結婚を一番喜んだのは、F.V.サロージャの実家でお手伝いをしている、M.サロージャ(カマラ)だった。二人は、小さいころからの、心からの親友であった。しかし、そのM.サロージャには、悲しい記憶があった。それは、幼期結婚を行って、生涯連れ添う相手は決まっていたものの、洪水によって、生き別れてしまっていたのだった。

 F.V.サロージャの結婚式は、盛大に行われる。そして、F.V.サロージャの願いで、M.サロージャもまた、ジェミニの家でお手伝いをすることとなる。しかし、そこで、彼女は、そのジェミニこそ、幼期結婚の相手であった事を知ってしまう。F.V.サロージャに対する気持ちと、ジェミニに対する気持ちの間で彼女の心は、乱れるのであった。

 やがて、F.V.サロージャは、妊娠する。そして出産のために、一時実家に帰省する。その帰省している間に、M.サロージャと、なぜか彼女のことが気になっていたジェミニは、関係を持ってしまう。しかし、F.V.サロージャが戻るとき、いたたまれなくなった、M.サロージャは、隠れて家を出て行く。

 M.サロージャは、行き倒れになるところを助けられ、裁縫業で身を立てるようになる。実は、彼女は、ジェミニの子供を孕んでいた。彼女は、無事に女子を産む。

 時は経ち、F.V.サロージャの男の子も、M.サロージャの女の子も、すくすく育ち、小学生に上がるまでになっていた。そして、子供達は、互いに同じ学校へと進み、仲の良い友達になっていた。そして、何も知らない子供達は、二人の家を行き来するのであった。

 女手ひとつで、子供を育てるために、M.サロージャ(カマラ)は、苦労の染みた女性、ソウカール・ジャナーキ(カマラ)へと、容貌は変わっていた。しかし、彼女の清い心は、今でも変わっていなかった。だが、その無理のために、彼女の体は、病魔に蝕まれつつあった。

 ある日、F.V.サロージャは、ヴィーナを弾く。その曲は、ジェミニにとって、M.サロージャとの思い出に満ちた曲であった。幸せな家族を築いてきていた、ジェミニは、その音楽に心を乱され、F.V.サロージャに、M.サロージャとの間にあったことを懺悔する。そのことで、F.V.サロージャは、ショックを受けるのであった。

 懺悔したジェミニも、罪悪感と疲れから、車の運転中も気も漫ろであった。そのことで、彼は、事故を起こし、瀕死の重傷を負ってしまう。娘からそのことを聞いた、ジャナーキは、病身の身を省みず、雨中ジェミニの家へと駆けつける。そして、彼が、息を吹き返すのは、奇跡的だということを聞く。彼女は、寺院に祈祷を捧げ、その祈祷の力によって、ジェミニは、息を吹き返す。

 しかし、その雨中での行動が災いして、彼女の病気は、悪化する。そして、とうとう、彼女は倒れてしまう。それを見て、幼期結婚の写真に写っている男性が、ジェミニであることを知らされていた、娘は、裕福な医者であるジェミニに助けを求める。しかし、娘の母親が誰であるのか知らない彼は、はねつけるものの、その写真をジェミニの母親が見て、M.サロージャがどのような気持ちで、今まで行動し続けていたのか、その全てを知るのであった。そして、F.V.サロージャも、自分の従者が如何に、自分自身の事を思ってくれていたのかもまた知るのであった。

 ジェミニたちは、急いで、ジャナーキの下に駆けつける。どうにか、ギリギリのタイミングで、応急処置の注射を打ち、ジャナーキの命は助かったように思われた。しかし、ジェミニたちの、心根を見つつ、彼女は、帰らぬ人となったのであった。


【コメント】

 当初は、コメディ映画なのかと思っていたものの、後半、カマラ役が、M.サロージャからジャナーキへと変わってからの展開は、お決まりの展開ではあるものの、心を打たずに入られない。カマラの、清い思いやりが、最後の死という結末を迎えるものの、その死は、あまりにも美しい。



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