Bharathi Kannamma

Parthiban, Vijayakumar, Vadiveru, Raja Cheran Deva
Meena, Indu 1997

  

  

  

  


【ストーリー】

 ヴィジャヤクマールは、皆の信頼厚い村長である。彼は、裁くときも公明正大であるものの、厳格なカースト主義者であった。その彼の下で、パールティバン(バーラティ)は、働いている。パールティバンは、仲の良い妹のインドゥと二人で暮らしていた。

 ヴィジャヤクマールには、一人娘のミーナー(カンナンマー)がいた。ミーナーとパールティバンは、幼友達で、大人になったミーナーは、パールティバンに対して、恋心を持っていた。やがて、ミーナーは、その思いをパールティバンに伝える。しかし、村では、カーストの異なる間における恋愛がご法度になっていることから躊躇する。それに、以前同じことが村で起きたときも、ヴィジャヤクマールが中心になって、別れさせたのを知っているからこそ、踏み切れないのであった。しかし、ミーナーの思いは、強くなるばかりであった。

 ある日、村人が畑仕事をしているところに、隣村から、裕福なラージャがやってくる。インドゥは、やがて彼と愛し合うようになる。ラージャは、村長のヴィジャヤクマールにその思いを伝えるが、ヴィジャヤクマールは、ミーナーの前で彼を追い出してしまうのであった。

 ミーナーは、パールティバンに、一緒になれなかったら、死んでやるからと言うものの、パールティバンとしても、何も答えることが出来なかった。そして、やがて、ミーナーには、ヴィジャヤクマールから、縁談が持ち込まれる。しかしミーナーは、自分の服に火をつけ火傷を負い、式を台無しにして、破談にしてしまう。

 それでも、パールティバンは、積極的になれない。ミーナーは、パールティバンへのその堪えきれない思いを、ノートに綴っていた。しかし、そのノートの中身をヴィジャヤクマールに知られてしまう。もちろんのこと、ヴィジャヤクマールは、激怒する。そして、丁度その時、彼の母親もまた、病気で倒れ、間もない命となる。そこで彼は、母親に孫の結婚式を見せるために、ミーナーの気持ちを無視し、他の男性との結婚式を強行することにする。

 ミーナーは、式の準備が進む中、ギリギリまで、パールティバンに思いを伝え続ける。ミーナーを愛しているパールティバンも、辛い気持ちであった。しかし、彼は、ミーナーの気持ちに答えることなく、家へと帰ってしまう。そして、残され悲しみに暮れているミーナーを、自分もまた同じ状況にあるインドゥは、慰める。そして、ミーナーは、インドゥにパールティバンに、来てくれるように頼む。そして、インドゥは、そのことをパールティバンに伝える。パールティバンは、とうとう意を決して彼女のところへと向かうものの、途中で、ミーナーを襲おうとしていた山賊たちが、彼の前に立ちはだかるのであった。


【コメント】

 チェーラン監督のデビュー作である。農村での、異カースト間の恋愛を題材にした作品である。出演者の、演技のレベルは、各自高い。しかし、最近の作品の中では、しっかりと地に足のついた良作ではあるものの、二作目の≪ポルカーラム≫や、範としていると思われるバーラティラージャ監督などと比べると、まだ、練り上げが足りないように感じられる部分もある。最後の場面の、畳み掛けは、素晴らしいものの、前半は、やや流しすぎの感があり、こだわりを感じさせるカメラーワークも、多用しすぎることで、かえってうるさい表現になっているようにも感じられる。



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