Deiva Vaaku

Karthik, Vijayakumar, Radharavi, Senthil M.S.Madhu Ilaiyaraja
Revathi, Srividiya 1992

   

   

   


【ストーリー】

 村は、旱魃に襲われていた。村人は、寺院に集まり、祈祷していた。そのとき、一人の少女に、神のお告げが下り、そのお告げの場所で、井戸が見つかる。それ以降、その少女は、神託を聞くことが出来るようになり、村人から崇拝されるようになっていった。

 やがて少女は、大人へとなり、レーヴティーヘと成長していた。彼女の家は、神託を仰いだ人たちの捧げ物で、裕福になっていた。そして、神託を取り仕切っていたのは、兄のヴィジャヤクマールであった。彼は、彼女の力を元に、欲深な人間である。家には、彼の妻のシュリーヴィディヤがいて、レーヴァティーの良き相談相手となっている。しかし、金銭とは関係なく、一人でも多くの人を助けたいと思っているレーヴァティーは、兄の言うことを聞きながらも、心をいつも痛めていたのであった。

 村には、稼ぎのほとんど酒に変えて、フラフラしているカールティック達がいた。荒っぽいところがありながら、ざっくばらんな優しさを持つ肉屋のラーダラヴィや、センティルらが、その仲間であった。

 ある日、カールティック達は、レーヴァティーが、神託を行っている所に入り込み、カールティックの結婚相手には誰が良いか尋ねる。シーヴァティーは、神託を受け取ると、驚いてしまう。なんと、レーヴァティーとカールティックが結婚すれば良いとの神託が降りたのであった。そのことに気付いた村人達は、カールティック達を冷やかすのであった。

 しかし、どう考えても、二人の結婚は不釣合いのものであり、何よりも、ヴィジャヤクマールは、それを許そうとはしない。それに対し、ラーダラヴィは、無理にでも二人を一緒にさせようとするが、カールティック自体が、身を引こうとする。そして自分自身の下した神託にレーヴァティーもまた、戸惑うのであった。

 カールティックはいつものように飲んだくれて寝ているところに、牛車が通りかかる。彼は、牛車の鈴の音に激怒してしまい、鈴の付いた車輪の止めを奪い取り、投げ捨てる。しかし、その牛車には、隣村にお産の女性を連れて行く、レーヴァティーとシュリーヴィディヤが乗っていた。カールティックは、彼らに謝り、隣村まで牛車の車輪が外れないように、軸棒を握り続け、送り届ける。そのおかげで、お産は、無事であった。それに対し、手を血だらけにしているカールティックに、彼女達は、声を掛ける。カールティックは、なぜ牛車の鈴を投げ捨てたかの話を聞かせる。それは、彼の悲しい生い立ちに原因はあったのであった。

 レーヴァティーは、悲しい過去を持ちながらも、人に対して優しく接しているカールティックを愛するようになる。レーヴァティーを愛しながらも、踏み込めないカールティックもまた、彼女の告白から、結婚するために生まれ変わろうとする。しかし、二人の結婚を兄のヴィジャヤクマールは、決して認めようとはしない。それどころか、カールティックを殺そうとまでしてしまう。

 そんなある日、村に急病人が出る。村人は、レーヴァティーの家に病人を連れて行くものの、何も金銭を持たない村人を、ヴィジャヤクマールは追い返す。追い返された病人の家族と会ったカールティックは、寺院へ連れて行き、仲間を集めて女神に祈祷を捧げる。そして、そこにとうとう兄の意向から離れて、自分の意思でレーヴァティーも駆けつける。そのおかげで、病人は奇跡的に命を取り留める。

 レーヴァティーは、自分の意思を主張し、カールティックと結婚することにする。二人は、手を繋ぎ、村を練り歩き、村人を引き連れてヴィジャヤクマールの元に行く。村人達は、皆、結婚させろと迫る。それに対し、「ヴィジャヤクマールは、妹の幸せを思ってのことだった、そこまで思っているのなら、結婚を許す」と言い、二人は結婚することとなったのであった。

 しかし、金づるが消えると思っているヴィジャヤクマールは、二人の結婚など、全く考えていなかった。彼は、結婚式に来るカールティックを襲わせ、結婚式を台無しにしてしまおうと考えていたのであった。

 

【コメント】

 レーヴァティーの魅力が、非常に生かされた作品。最後の場面への畳み込みには、少々物足りなさはあるものの、完成度は高い。平和な村の、村人達の優しさが強く感じられてくる。「凄い!」といった作品ではないが、心に染み渡ってくる良作。音楽も中々良い。



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