Gemini
| Vikram, Kalabhavan Mani, Murali, Dhamu, Ramesh Khanna | Saran | Bharadwaj |
| Kiran, Manorama | 2002 |




【ストーリー】
| 用心棒のヴィクラムは、一番大きな力を持っているカーラバーヴァン・マニと対立し、その座を奪い取ろうとそのチャンスを伺っていた。その対立は、ヴィクラムの子分をカーラバーヴァンが殺したことで激化し、ヴィクラム達は、報復として、カーラバーヴァンの手下を殺す。その対立に警察も手を出せない状況であった。 そのジェミニの下に、両者が対立している境目の市場を運営している責任者が訪れ、ヴィクラムに協力を頼む。市場の人々は、ヴィクラム達のことを指示していた。しかし、その責任者は、高い金額を払えないから、ヴィクラムの下に来たと言ったばかりか、失礼な言い回しに終始したため、怒ったヴィクラムは、その申し出を断る。そしてその頃、対立の殺伐とした雰囲気の中、ヴィクラムの下に、ひとりの老婆がやってくる。老婆のマノラマは、目が悪く身寄りもないため、ヴィクラムの下で、食事の世話をするようになる。 ある日、ヴィクラムの管轄している地域の自動車整備、オートリクシャーの運転手が逃げ込んでくる。彼は、車の購入の借金を払えずに、その取り立てにあっていた。ヴィクラムは、取り立ての仕事の立場も理解し、その仲介に立つことにする。そして貸し手の家に向かう。しかしその家は、北インドから来た人たちばかりで、誰もタミル語を喋ることができなかった。その中で、唯一タミル語を喋ることのできる女性がいた。そのタミル語を操ることのできる女性のキランを介して話をまとめる一方、ヴィクラムは、彼女に一目惚れしてしまう。 後日借金の立替を申し出たヴィクラムの下に来たキランは、お金を受け取った後、自分が余りにも毎日忙しすぎるため、夜間大学の学生であることを彼に教える。それに対しヴィクラムは、自分も勉強を続けたいと勢いで言ってしまい、とうとう彼女と同じ大学に行くように誘われる。そして、自分の身元を偽り、大学に通うようになる。 大学に行くようになると、近くの席にいた女性とに色目を送られるものの、ヴィクラムの目に入るのはキランだけだった。キランもまた、彼の本当の仕事を知らずに、彼の純粋なところに惹かれるようになり、二人は愛し合うようになっていく。 ヴィクラムが一度追い返した責任者のいる市場は、ヴィクラムが面倒を見ていた。しかし、カーラバーヴァンが乗り込み、市場を奪ってしまう。そしてヴィクラムの方でも、右腕の手下もヴィクラムと衝突し、カーラバーヴァンに寝返ってしまう。面目を失っている市場の責任者は、これ幸いと、カーラバーヴァンに用心棒を依頼することにする。しかし、それもまた、ヴィクラムの作戦であった。実は、右腕の仲間はスパイとして送り込んでいたのであって、市場か完全にヴィクラムのものとなる。 二人が対立している間、警察のほうで大きな動きがある。新しい警察署長としてムラーリが任命され、彼は、取締りを強化し、カーラバーヴァンをあっという間に逮捕する。そして、キランと大学で愛し合っているヴィクラムもまた、逮捕する。二人は、同じ房に入れられる。二人は、とりあえず改心の様子を見せ、釈放されることとなる。しかしヴィクラムの改心は見せかけのものではなく、ムラーリに心から心酔し、今回のことをきっかけに正しい人間として生きていこうと本気で考えていた。 しかし、周りの人々は、ヴィクラムの決意を認めようとはしない。キランもまた同様だった。ヴィクラムは、ムラーリの尽力によって大学に戻ったものの、キランの態度はつれないものだった。その辛さをつい、「ゴロツキといっても、生まれつき悪人であった人たちはいないのに……」とマノラマにこぼすのであった。 そのヴィクラムを励まそうと、以前からヴィクラムに色目を使っていた女生徒が、彼をキランの家に誘う。しかし、それは彼女の作戦で、ヴィクラムにお酒を飲ませ、キラン達の前で醜態をさらしてしまう。そればかりか、その後、大学にまで押しかけたカーラバーヴァンの手下を追い返すために暴力を振るってしまい、その様子がキランに見られてしまう。そのことに落ち込んだ、ヴィクラムは、ムラーリに相談する。ムラーリは、怒りを制御することが大事だと教え諭し、ヴィクラムも、彼の写真を見ることで、反省するように務めることにする。 改心に勤めているヴィクラムの下には、何度もカーラバーヴァンから一緒に組むように誘いが来る。そして密輸まで持ちかけられる。ヴィクラムは、その密輸に荷担することにする。しかし、それは、そのままムラーリに報告され、カーラバーヴァン達一味は、全員逮捕されてしまう。そしてムラーリに誘われて改心したヴィクラムは、自分たちも皆、堅気で生きていく決意をする。 その決意の深さを知ったムラーリは、自ら保証人としてヴィクラムとキランの間に立つことにする。そして、キラン達の家族の下にヴィクラムを一緒に連れて行き、結婚してくれるように頼む。家族たちも、ムラーリが保証人となっていることなどで、その申し出を受けることにする。そして、取り残されていたヴィクラムの中間達も、自分たちでパン屋を始めることになり、皆、改心して生まれ変わろうとしていたのであった。 |
【コメント】
| 2002年最高のヒット作。ストーリーとしては、強引なところもあるが、映画としての画像とその展開には、目を見張るものがある。特に、音楽シーンは傑作。大画面で見るMTVとも言えるもので、テレビ製作を続けていたAVMプロダクションの面目躍如といったところ。テレビのMTVばかりで満足していた観客を映画館に引き戻したという点から、かなりエポック・メイキング的な作品と言える。役者としては、警官役の重厚で篤実あるムラーリの存在感は素晴らしい。ヒロイン役のキランも、デビュー作とは思えない程の健闘ぶり。 |
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