Indian

Kamal Hassan, Koundamani, Sentil Shankar A.R.Rahman
Manisha Koirala, Urmila Matonddkar, Sukanya, Kasturi 1996

   

   

   


【ストーリー】

 カマル(息子)は、自動車免許の認可に携わる子役人である。彼の働く役所では、賄賂が横行していた。むしろ、賄賂なしでは何も動かないほど風紀は乱れていた。カマル(息子)は、その中で、上手く立ち回り、小銭を稼いでいる。独立して50年経ったインドでは、賄賂なしには、何も進まない状況となっていた。

 カマル(息子)は、車両検査員として出世するために、影響力を持つ、ウルミラー・マートドリンガルの家に入り込んでいた。二人は、とても仲の良い友人で、そのツテを頼って口利きしてもらおうと考えていた。

 警察では、役人が次々と殺される事件を調査していた。犯人は、カマル(父)であったが、警察はその犯人像を描ききれずにいた。そのころ、警察もまた、人民のことを考えない行動を続けていた。デモ隊に実弾を発砲し、流れ弾で、一般市民にまで巻添えになって死ぬこともしばしばであった。その被害者の未亡人に対しての見舞金も、賄賂なくしては貰うことは出来ない。カマル(父)は、その様子を見て、その不正を働く役人を再び暗殺するのであった。

 カマル(息子)には、ウルミラー以外に恋人がいた。相手は、マニーシャ・コイララである。彼女は、ペットの犬と散歩に出ていたとき、犬は車に轢かれてしまう。そのひき逃げの運転手は、ウルミラーであった。マニーシャは、ナンバーを控え、カマルのところに押しかける。そのナンバーを見て、カマル(息子)は、慌てるが、その罪を上司のセンティルに押し着せ、その場を逃れる。

 しかし、カマル(息子)の家に、ウルミラーがファッション・ショーの準備のため、女友達と押しかける。そこに、運悪くマニーシャも鉢合わせし、マニーシャは、怒って出て行ってしまう。そればかりか、轢き逃げの犯人がウルミラーであることを知り、抗議に行った時、カマル(息子)もそこにいたために、マニーシャは、激怒し、二人の仲は修復しがたいものになってしまう。カマル(息子)は、マニーシャに実は、車両検査員になるために下働きをし、車両検査員になったらプロポーズする予定であったことを告白する。そして、二人は、縁りを戻すのであった。

 連続殺人犯の捜索は、徐々に犯人像を浮かび上がらせてきていた。そしてとうとう、捜査官は、カマル(父)を捜査線上に上げ、聴取を試みる。しかし、カマル(父)の妻のスカーンニャは、その嘘を見抜き、独立運動が何であったのかを、捜査官に話す。

 カマル(父)は、イギリス軍の統治から独立を獲得するために戦った戦士であった。その独立運動の中で、スカーンニャはカマル(父)と出会う。スカーンニャもまた、独立運動に参加するものの、イギリス軍は、運動に参加した女性たちを辱め、女性たちは、入水自殺してしまう。しかし、スカーンニャは、一命を取り留め、二人は、結婚することとなり、やがてインドは独立を勝ち取るのであった。

 話を聞いた捜査官は、一件同情を寄せたように見せかけながらも、カマル(父)を逮捕しようとする。しかし、カマル(父)は、捜査官を瀕死の状態にし、家から脱出する。そして、検問を潜り抜ける。そして、カマル(父)は、病院の院長を次のターゲットとして選び、病院へ入り込む。しかしその病院には、カマル(息子)も偶然来ており、事情聴取のため捜査官も向かっていた。そのことに気がつい高まる(父)は、急いで、院長を拉致し連れ去る。一方、スカーンニャは、息子とバッタリ会ってしまい、夫と離れ離れになってしまう。

 一人で行動するようになったカマル(父)は、テレビ局に侵入し、院長の殺人劇をオン・エアする。その院長は、以前、カマル(父)と深い因縁があった。カマル(父)とスカーンニャは、カマル(息子)とカステュリの二人の子供と楽しく暮らしていた。しかしカマル(息子)は、四角四面の性格の父に対し、時代は変わったのだと反発し家を出てゆく。その残された家族に不幸が起こる。それは、ガス爆発で、カステュリが、重度の火傷を負ってしまう。カマル(父)は、病院で賄賂を渡さなかったばかりに、たらい回しにされてしまい、カステュリは、死んでしまう。そのことを知ったカマル(息子)は、父をなじり家を出て行く。そして父は、社会の不正を正すために、立ち上がったのであった。そのことを言い終わり、処刑は執行される。

 その殺人執行の放映の影響は絶大であった。その日以来、役人たちは、賄賂を求めることなく、働き始める。しかし、賄賂が原因の交通事故が起こる。それは、車両検査員のカマル(息子)が、賄賂で見逃した車両のブレーキ故障で起こった事故だった。カマル(息子)は、賄賂を役人に回し、難を逃れようとするものの、カマル(父)はその不正を見逃していなかった。カマル(父)のナイフは、とうとう息子に向けられることとなるのであった。


【コメント】

 インド独立50年を前にして、いかに役人たちが堕落していったのか、テーマとしては、そのことが強く押し出されている。そのテーマを抜きにしても、十分に楽しめる作品。特に、独立を祝う、豪華極まりないダンスシーンや、殺人鬼となったカマル(父)の演技は、素晴らしいものがある。



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