Kadhalan

Prabhu Deva, Girish Karnad, S.P.Balasubramanyam, Vadivelu, Raghuvaran Shankar A.R.Rahman
Nagma, Manorama 1994

   

   

   


【ストーリー】

 州知事のギリッシュ・カルナードは、非常に腐敗した政治家であった。彼は、テロリストの標的となり、行く先々でテロが発生していた。そのテロを決行していたのは、ラグヴァランであった。

 プラブデーヴァは、警官のS.P.バーラスブラマニヤムの息子である。大学生である彼は、学校の学生長に就いていた。その彼の大学での催しに、州知事が訪問することとなる。そこで、プラブデーヴァは、学長と親友のヴァーディヴェールと州知事のところへ挨拶に行く。そこで彼は、いつも夢に見ていた理想の女性と全く瓜二つの女性を見てしまう。彼女は、州知事の娘のナグマであった。プラブデーヴァは、州知事の邸宅の中で、彼女の後を追いかけ、二人は、初めて出会うのであった。

 ナグマが州知事の娘であることを、プラブデーヴァは、州知事が学園祭に来たときに知る。学園祭は、無事に終了し、その後プラブデーヴァは、ナグマにアタックすることにする。

 ナグマは、バラタナーティヤムの教室に通っていた。そこでプラブデーヴァは、同じ学校に通うことにする。そして、そこでナグマにアタックし、良い所を見せようと、ブレイクダンスを踊る。しかしそれを見たナグマは、そのようなダンスしかできないプラブデーヴァのことを、見放してしまう。

 ショックを受けたプラブデーヴァは、完全に落ち込んでしまう。しかしその姿を見た父親のS.P.バーラスブラマニヤムは、彼を励まし、バラタの特訓を勧める。プラブデーヴァは、その特訓によって、見事にバラタナーティヤムを習得する。

 自信を付けたプラブデーヴァは、ヴァーディヴェールと一緒に、州知事の邸宅の中に潜入し、ナグマと所に忍び込む。そして、プラブデーヴァは、その見事な踊りを彼女に見せ付け、告白する。そして、翌日、ナグマは、彼の告白を受け入れ、付き合い始めるのであった。

 その日、ナグマは、学校の全員と一緒に、ダンス・フェスティバルの行われるチダンバランへ行くつもりであった。しかし、父親が強硬に反対し、行くことができずに、残念がっていた。そこで、プラブデーヴァ、ナグマ、ヴァーディヴェールの三人は、彼女に付いているSPを振り切って、バイクで向かうことにする。

 しかしそのチダンバランでは、テロが行われることになっていた。そのテロもラグヴァランが進めていたものであったが、実は、その黒幕は、州知事その人であった。それまでのテロも全て黒幕であったのは、州知事であった。彼は、テロを自分が政治的に有利になるように、わざと自分には安全な形でテロを仕掛けていたのであった。

 娘のナグマが、チダンバランに向かったことを知った彼は慌てて、厳重に配備で彼女達を拿捕しようとする。しかし、プラブデーヴァとナグマは、見事にそれを振り切って逃げ延びる。そして、二人は、野宿して一晩を明かす。その中で、ナグマは、プラブデーヴァの、頼もしい姿を見て、彼のことを心から愛するようになる。

 夜が明け、二人は、学校の仲間と一緒にチダンバランの寺院に到着し、フェスティバルに参加する。娘が、チダンバランに到着したことを知ったギリッシュ・カルナードは、爆弾が仕掛けられたと現場に連絡し、テロを断念する。そして、ナグマは助けられ、ヘリコプターでチェンナイへと戻される。しかし、娘が言うことを聞かないことに対し、ギリッシュ・カルナードは激怒し、反省するまでナグマを幽閉する。一方プラブデーヴァにも、ナグマを諦めるように監獄で拷問を加える。

 しかし二人の愛は固く、折れることはなかった。そして、プラブデーヴァが、拷問にさらされていることが、大学生にも伝わり、暴動になる。ナグマも幽閉された部屋から抜け出し、パーティーでの公衆の面前で訴えたことで、とうとうプラブデーヴァは、解放される。しかし、ナグマは、チェンナイから遠くの別荘に送り込まれ、そこでまた閉じとめられることとなる。

 しかしその別荘のところへプラブデーヴァとヴァーディヴェールが訪れ、劇的な再会を果たす。二人は、再会を喜び、楽しい日々を過ごすのであった。が、そんなある日、偶然プラブデーヴァは、テレビが無線を拾ってしまい、その無線での話を聞いてしまう。それは、その家に、テロリストのラグヴァランが、隠れ住んでいるということであった。そのことでプラブデーヴァは、テロの全ての背景を知ってしまう。プラブデーヴァは、ラグヴァランと戦い、証拠のビデオを取って、事実を暴露しようとする。しかし、途中でプラブデーヴァとヴァーディヴェールは捕まってしまう。そして二人は、ラグヴァランによって葬り去られることとなる。しかし、危機一髪のところで二人は、閉じとめられた車の中から脱出する。するとそこは、州知事とラグヴァランが、テロを画策していた州立病院であった。

 ラグヴァランは、既に爆弾を仕掛けたことを州知事に報告する。しかし既にラグヴァランが邪魔な存在となっていた州知事は、彼に渡していた電話に爆弾を仕込んでいた。そして、電話で報告しているラグヴァランの爆弾のスイッチを押す。彼をしかし、ラグヴァランは、怪我を追いながらも生き延び、復讐を決意する。それは、州知事が訪問する時間に合わせて、爆弾を爆破するように切り替えることであった。

 プラブデーヴァ達は、病院に爆弾が仕掛けられたことを連絡し、大学の生徒達を動員して、病人を運び出す。そのことも知らずに、州知事は、その病院にナグマ達家族を連れ、病院を訪れる。そして爆弾が仕掛けられたことを知って非難するものの、ラグヴァランによって、彼ら家族は、エレベーターの中に閉じ込められてしまう。そして爆破の時刻は、もうそこまでに近づいていた。


【コメント】

 ラフマーンの新しい局面を開いた音楽と、プラブデーヴァとのダンスとの絡みで大ヒットした作品。最後の曲などは、特に良いが、今となっては、それ以外の曲は、焦点が今ひとつ絞りきれていない感はある。プラブデーヴァとマグマが、バイクで逃げるシーンや、最後の病人を病院から運び出すシーンの畳み込む迫力など見所は多い。シャンカール作品は、何らかの形で政治がらみの作品が多いが、題材の背景には、ジャヤラリタと対する州知事の腐敗への問いかけが入っている。S.P.バーラの味のある包容力のある父親姿も良い。しかし、中でも、名歌手とプラブデーヴァのダンスシーンでの共演は、天はニ物を与えずか……といった微笑ましい面も。ねちっこい、テロリストのラグヴァランの演技も良い。



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