Kandukondain Kandukondain
| Mamooty, Ajithkumar, Abbas, Manivannan, Raghuvaran | Rajiv Menon | A.R.Rahman |
| Aishwarya Rai, Tabu, Sridiviya, Shamili | 2000 |




【ストーリー】
| スリランカのタミル人とスリランカ政府との内戦を仲介するためにインドから派遣されていた平和維持軍の兵士であったマムーティ。彼は、その戦闘の中で、命は助かったものの、右足を失ってしまう。 アメリカ帰りのアジットクマールは、両親の反対を押し切って映画監督として成功するために、映画監督の助手として下積みを重ねていた。その撮影のロケの許可を得るために1軒の邸宅を訪れる。 その邸宅は、その土地の王家の家系であるシュリーディヴィヤの家であった。彼女の家族には、長女のタッブー、次女のアイシュワリヤ・ラーイと三女の三人娘がいた。彼女は、父親の反対を押し切って結婚していたが、夫は既に亡くなり、寝たきりの父親の介抱をしながら邸宅に住んでいた。タッブーは非常におとなしく内気な性格で、アイシュはタミルの詩人バーラティが好きな元気の良い空想家だった。タッブーには縁談の話も進められていた。しかし、タッブーの縁談が、縁起の良くないことに見舞われることが続いたため、タッブーは、不運の星の下に生まれた女性としてのレッテルを張られてしまい、彼女もそれを信じ込んでしまうようになってしまう。 そのタッブーの縁談の準備が進められているとき、アジットが家を訪ねてくる。タッブー達は、アジットが縁談の相手だと勘違いしてしまう。しかしそれが誤解だと判った時、タッブーはショックを受けてベランダで涙してしまう。その姿を帰り際に見たアジットは、タッブーに一目惚れしてしまう。 アジットが、夜再びロケハンをしていると、ある邸宅で式典が行われようとしていた。その邸宅は、マムーティと共に花屋を営むマムーティの叔父、マニヴァンナンの家だった。その邸宅には、タッブーも来ており、アイシュも歌を歌うことになっていた。アイシュが歌っていた時、酔っ払ったマムーティーが式場に入ってくる。彼は、義足のため入り口で躓いてしまい、場内は凍りつく。マムーティは、注意するように咎められるものの、それに対し、平和維持軍で死んだ人達の事など、誰も思いを寄せないと猛然と反論する。マムーティは、その場から立ち去ろうとするが、アイシュの歌声には、心から感心し褒め称える。しかし、もっと正式に音楽を学ぶことを薦める。しかし、酔っ払ったマムーティに対し、アイシュは、お酒を止めるように言い返すのであった。 アジットが撮影を進めている間、再びアジットは、タッブーを見つける。アジットは、直ぐに彼女を追いかけ、愛を告白する。積極的にアタックするアジットに対し、タッブーも彼のことを愛し始めるようになる。 マムーティは、シュリーディヴィヤの邸宅を訪れ、アイシュのために、タンプーラをプレゼントする。そしてアイシュに、音楽の勉強を薦める。マムーティもお酒を断つことにしたため、アイシュは、反発しつつも、音楽を学び始め、メキメキ上達して行く。マムーティは、アイシュを愛し始めていた。 アジットは、ロケを終え次の撮影地へと向かう。しかしアジットは、タッブーに別れの挨拶をするために、撮影隊からひとり残っていた。アジットは、しっかりとタッブーに愛を告白し、自分が映画を撮影し成功してから、迎えに来ると約束する。それと同時に、自分が温めている作品のタイトルをタッブーに決めてもらう。タッブーが選んだタイトルは、≪Speed≫だった。 白馬の王子様の訪れを待ち望んでいたアイシュの下にとうとうその相手が訪れる。その相手は、金融投資会社の若社長アッバスだった。アッバスが、アイシュ達の村を訪れ、会員を募る会を催していた時、アッバスは、会を抜け出し、雨の中湖に舟を浮かべていた。アッバスは、バーラティの歌を口ずさんでいた。その姿にアイシュは、一目惚れしてしまう。何も知らないマムーティとマニヴァンナンは、アイシュにアタックしようと試みる。しかしアイシュの心には、アッバスしかないことを知ることとなってしまう。 しばらくたってずっと寝たきりになっていたシュリーディヴィヤの父親がとうとう息を引き取る。その葬式に、10年間アメリカから里帰りしていなかった不精の息子が帰ってくる。シュリーディヴィヤ達は、悲しみに暮れながら懇ろに葬る。しかし、父親の残していた遺書は、非情なものであった。基本的に財産は全て不精の息子に贈与するというものであった。それというのも、その遺書は、シュリーディヴィヤが、父親の反対を押し切って結婚したことに激怒した中で書かれていたものだからであった。そして晩年シュリーディヴィヤの世話になっていた父親がいつも、箱を開けたがっていたのは、その遺書を書き換えたいと願っていたからであった。 その一方で、アッバスの金融投資会社は、完全に破綻してしまっていた。そのことで、取り付け騒ぎが起こり、アッバスは詐欺師呼ばわりされ、窮地に陥り、アイシュとの恋愛など全く省みることが出来なかった。 次から次に襲う悲劇の上、とうとうシュリーディヴィヤ達は、財産を全て不精の弟に奪われ、邸宅を後にし、チェンナイで生活することにする。しかし頼みの綱であったタッブーのコンピューター・プログラマーとしての職探しが、全く上手く行かず、身の回りの装飾品などを売って借金を返すまでに窮してしまう。 その何も言わずに村を出て行ったシュリーディヴィヤ達を、マムーティとマニヴァンナン達はチェンナイに探しに来る。全く手がかりが得られなかったものの、レストランでの独自のスパイスの調合などで彼らがそこで働いていることに気付き、発見する。マムーティ達は、彼らが何かと、生活に困らないように気をかけてやり、アイシュには、音楽学校に行く学費を援助する。有名な歌手になるようにと後押しするマムーティにアイシュは、感謝するものの、自分が幸せを感じるのはアッバスと会っている時だけだと話す。 その言葉を聞いたマムーティは、一計を案じとうとうアッバスの住所を突き止め、ふたりを引き合わせる。マムーティは、片足を失い、年もだいぶ上の自分にとっては、アイシュの幸せが自分の幸せだと納得しようとし、ふたりの幸せを願う。そして、自分は完全に身を引くことを決意する。 タッブーは、電話のオペレーターの仕事をやっと見つける。その職場で仕事をしていた時、とうとう監督するチャンスを得たアジットと偶然出会う。そして映画の撮影が始まり、二人の結婚は間近に思われた。しかしアジットは、プロデューサーと決裂し、映画の監督の話は、ご破算になってしまう。その上、雑誌等では、タッブーがチョイスしていた≪Speed ≫という題を揶揄する記事が踊り、タッブーは、自分が不幸の女性だからだと自分自身を責めてしまう。 アジットは、挫けずに再度監督へとチャレンジする。今度は、アクション・ヒロインとして人気のあるシャミリに話を持っていき、とうとう彼女を主役として作品を監督することとなる。撮影は、順調に進み、アジットは、シュリーディヴィヤの家に遊びに行く。そこでアジットは、≪Speed≫というタイトルが、占いでは良くないと言われたと話す。そのことを聞いたタッブーは、自分が不幸の原因だと自責してしまい、落ち込んでしまう。それと共に、アジットとシャミリとのゴシップが雑誌を賑わせる事も彼女に追い討ちをかける。 しかし少しずつ、シュリーディヴィヤの家族に吹く風が変わってくる。まずタッブーは、たまたまプログラマーの仕事を手伝っていたのが目に留まり、プログラマーとして採用され、給料も上がる。そのお陰で、家族は、今までの家から良い家へと引っ越す。そしてアイシュもまた、プレイバック・シンガーとして大抜擢を受けることとなる。 しかしその録音スタジオにたまたまアッバスがやって来る。アイシュは、大喜びするものの、実は、アッバスは、自らの会社の再建と引き換えに大臣の娘との結婚を受け入れていた。そのことを知ったアイシュはショックで気を失ってしまうものの、録音は、哀しみの中で見事歌い終える。しかし、アイシュはその帰り道、茫然自失の状態で豪雨の中、下水道に落ち、溺死しそうになる。それをマムーティが、必死で彼女を救出するものの、アイシュは大怪我を負ってしまう。意識が戻らないアイシュをマムーティは徹夜で看病する。その甲斐もあってアイシュは意識を取り戻す。 アイシュの歌が発売されると、アッという間に大ヒットとなる。そのことを、マムーティは、心から大喜びする。そんな中、アッバスがたまたまバス停に立つアイシュを見つけ、自分の結婚は仕方が無かったのだと謝り、駆け落ちしようと言う。しかし、アイシュは、断る。それを知っても、アイシュの幸せを願うマムーティは、自分が自信をもって薦められる人物をアイシュに世話しようとする。しかしマムーティの献身的な態度を見て、初めて、自分にとって一番大切な相手は、マムーティだったのだと気が付くのであったが……。 |
【コメント】
| 大スターをこれでもかと出演させた豪華な作品。各出演者の見所も多く、脚本も良い。特に、アイシュの演技、それ以上にマムーティーの篤実な演技は、ベストの出来栄えと言って良い。しかし、大スターを並べすぎたため、全体の流れがいまひとつ良くない。少なくとも、キャスティングに関しては、豪華料理を並べすぎたため、食べ終わった後、どれが一番料理の中心だったのか、いまひとつ焦点が絞り切れていない結果となっている。少なくとも、あれもこれも詰め込みすぎて、消化不良気味。楽しみがいのある作品として薦められる良作ではあるが、全体の流れとキャスティングのバランスを取り切れていないため作品の完成度それ自体としては低い。 |
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