Kanthan Karunai

Sivaji, Gemini, Sivakumar, Ashokan, Nagesh A.P.Nagarajan K.V.Mahadevan
Savitri, K.R.Vijaya, Jayalalitha, K.B.Sundarambal, Sridevi 1967

   

   

   


【ストーリー】

 タミルの人々の信仰されているムルガン神の物語である。その挿話がK.B.スンダラージャンによって人々に語られる。

 昔、悪魔のスーラン(アショーカン)は、天界にも領土を広げつつあった。その妹のアジャムギは、ある日、天界で夫を悪魔によって罪人とされた妻のインドラーニが、リンガ祈っているのを見つける。アジャムギは、インドラーニを連れ去り懲らしめようとするが、逆にインドラーニを助けにきた天界の番人に手を切られてしまう。そのことに怒ったスーランは、悪魔の威信にもかけて復讐を誓う。

 スーランの横暴に手を焼き、神の力ではスーランを倒せない天界では、対策を苦慮していた。そこで、シヴァ(ジェミニ・ガネーサン)は、パールバティ(サーヴィトリ)との間に、スーランを倒すためにムルガンを産む。そうして六つの顔を持つムルガンは、誕生するのであった。

 ムルガン(シュリーデーヴィ)は、かなり議論好きで、プライドの高い神でもあった。ある日、ブラフマーが、自分に挨拶もせずに目の前を通り過ぎるらに腹を立て、ブラフマーに議論を吹っかけ、言い負かしてしまう。それを知ったパールバティーは、このままムルガンを我儘し放題にすると天界に問題が出てくると心配する。シヴァは、ムルガンがブラフマーにしたことを諭そうとするが、シヴァとパールバティーの子供として産まれたムルガンは、ヴェーダを熟知しており、逆にムルガンからヴェーダの教えを受けるのであった。

 ある日のこと、巡礼を続けていたK.B.スンダラージャンの前に、ひとりの少年が現れる。その少年は、彼女に色々と話を向ける。それは、ムルガンが、彼女を試すためであった。その答えに満足、彼女を祝福するのであった。

 やがてムルガン(シヴァクマール)は、スーランと戦うだけの青年に成長していた。戦いに向かうムルガンに、パールバティーは、シャクティ・パワーを充填した槍を贈る。シヴァは、彼の軍隊としてヴィーラバーブ(シヴァージ・ガネーサン)を贈る。

 戦いに向かった、ムルガンは、スーラン達の下に使者としてヴィーラバーブを送る。ヴィーラバーブは、スーラン達の王宮で、一歩も引かず立ち回る。しかしスーラン達は、ムルガンと戦うことを決意しヴィーラバーブを捕まえようとするが、ヴィーラバーブは魔術を駆使し難なく脱出する。そして、ついでに天界の住人が捕らえられている牢獄も訪れ、彼らに希望を持つ様に鼓舞するのであった。

 そして戦いが始まる。ムルガンの軍の強さは圧倒的であった。スーランは、息子達を送るものの、ことごとく戦死してしまう。とうとうスーラン自身が出陣するものの、敗北する。ムルガンは、スーランに降伏するように勧めるものの、スーランは悪魔の誇りのために、討ち死にする道を選ぶ。そして、ムルガンは、とうとうスーランを討ち取るのであった。

 天界では、スーランを打ち倒したことで沸き立っていた。その戦勝もあって、ムルガンは、インドラの娘のデーヴァヤーニ(K.R.ヴィジャヤ)と結婚することになり、盛大な結婚式が行われる。

 しかしムルガンは、デーヴァヤーニだけではなく、もうひとりの女性を妻として迎えようと考えていた。それは、酋長の娘のヴァーリ(ジャヤラリタ)であった。実は、前世でデーヴァヤーニとヴァーリは、姉妹であり、二人ともムルガンに対して信仰の深かった。そこで、二人を妻として迎えようと考えていたのであった。

 ヴァーリは、ある日街に出て、そこで占いをしてもらうことになる。ムルガンは、その占い師としてヴァーリとそっくりの人物になり、ヴァーリが誰と結婚することになるのかを占う。そしてもちろん、ムルガンは、自分と結婚するのだ行って、二人は結婚するのであった。

 しかしそのことを知って怒ったのは、デーヴァヤーニであった。そしてヴァーリも、ムルガンにもう既に妻がいたことは知らなかった。二人は、たまたま居合わせたヴィーラバーブを問い詰める。ヴィーラバーブは、返答に困るものの、そこにムルガンが現れ、二人の前世での繋がりを教えるのであった。そうして、ムルガン達は、幸せに暮らすのであった。


【コメント】

 A.P.ナガラージャンお得意の神様映画。タミルで信仰暑いムルガン神を題材にしている。そのため、現地では大ヒットした作品。実際の夫婦でもあるジェミニ・ガネーサンとサーヴィトリのシヴァ神とパールバティー女神の描き方も良い。もちろんのこと、シヴァージの英雄的演技も素晴らしい。それと、子供の頃のムルガン神の役をやっているのは、シュリーデーヴィで、これがデビュー作。

 しかし、主役のムルガンが、少年神であるため仕方がないが、作品の完成度としては不十分な面もある。ムルガンの従者としてのヴィーラバーブをシヴァージが演じているため、映画全体での役者のバランスが、シヴァージに引っ張られ、ムルガンの焦点がややぼやけている。音楽も、何曲か良いものがあるが、全体的には、飛び抜けて良いという訳でもない。



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