Oorkavalan

Rajinikanth, Raghuvaran, Pandian, Janakaraj Manobala Sankar
Radhika, Chitara 1987

   

   

   


【ストーリー】


 村では、女神を奉る祭りが行われていた。祭りには、多くの出店が並び、多くの人々が興じていた。そこにある一人の男性が、とうとう自分の奥さんのターリをも賭けに賭けていた。男性は、賭けに負け、ターリは取られてしまうものの、それを見ていたラジニが取り返し彼を嗜めるのであった。

 しかしそこに、ラジニの婚約者のラーディカがやってくる。村人の前で、『偉そうなことを言っているのだったら、なぜさっさと結婚しないのよ!』と詰め寄りラジニは、タジタジになってしまう。そして、彼女に無理やり写真屋に連れて行かれ、二人での写真を撮らされる。しかし、ラジニは一計を案じ、彼女一人だけの写真を撮らせるのであった。

 その頃、村にラーディカの妹のチッタラが帰ってくる。彼女は、実は、ラジニの弟と愛し合っていた。しかし、そのことを村人に知られないように、わざとバスを途中で降りてまでして、二人の時間を持とうとするのであった。

 鍛冶屋のラジニが同僚たちと、水浴びをしながら、結婚した後の妄想を働かしている様子をラーディカは、影で聞いていた。嬉しくなったラーディカは、早速、その夜ラジニの家に押し入り、ラジニの妄想通りの事をしてあげる。そして、女神の霊媒氏のジャナカラージのところに二人で行き、結婚できるとの神託を授かる。そして、その喜びの歌声を村中に村内放送で流すのであった。

 ラジニ達の地域のザミンダールは、ラグヴァランであった。彼は、尊大な人物であった。そのことで、ラジニと騒動を引き起こすが、ラジニは、彼がチッタラと結婚するためにやってきたことを知り矛を収める。一方、チッタラは、父親から、その結婚の話を初めて聞き、ショックを受ける。そして、実はラジニの弟と愛し合っていることをラーディカと母親に話す。ラーディカは、ラジニに相談することにする。

 ラジニは、弟がチッタラと愛し合っていることを初めて知る。そして彼らの懇願に負け、一肌脱ぐことにする。それに対し、ラーディカ達の父親は、無理やりラグヴァランとの結婚式を進める。しかしラジニは、その結婚式の式場で、ターリを奪い、その背景を全員に話す。そのことで恥をかかされたラグヴァランは、激怒し、退席する。そして、ラジニ達は、チッタラとラジニの弟との結婚式を挙げるのであった。

 しかし結婚は、まだ公に認められたものではなかった。そのため、彼らは、その結婚が正しいことを、女神の神託を受け承認してもらうことにする。彼らは、霊媒師のジャナカラージのところへ赴き、神託を授かろうとする。しかし、神託は、非情なものであった。彼らの結婚は、女神の怒りに触れていた。その怒りを受けたジャナカラージは、ラジニの弟を殺してしまう。

 茫然自失となったチッタラは、女神を恨み自殺しようとする。しかし、前から彼女を慕っていたパンディアンがそれを思いとどませる。一方、女神が降りたときに、何が起こったかを覚えていないジャナカラージは、無罪放免になってしまう。

 その話を伝え聞いたラグヴァランは微笑んでいた。そして機に乗じて、村に火を放ち、それもまた女神の怒りだと村人に思い込ませ、無理やりにでもチッタラを奪い取ろうとする。しかしラジニと村の女性達は、その後を追いかけ、チッタラを連れ戻す。

 しかし、面目を失ったラーディカ達の父親や女神の怒りを恐れる村の男性たちは、それでもチッタラとラグヴァランとを結婚させようとする。それに対しラジニは、彼女を守るために、彼女と結婚することにする。

 そのことでラジニと結婚できなくなったラーディカは、チッタラに自分とラジニがどのようにして結婚を約束するようになったのかを話しながらも、気丈にもチッタラを励ますのであった。

 パーンディアンは、チッタラがすぐに元気になるように毎日お参りをしていた。ラグヴァランは、そのことに対し村の男性達から非難の声が挙がっていることを知り、パーンディアンを襲い、女神の前に放置する。それを見た村の男性達は、女神の怒りに触れたのだとして、ラジニ達を非難する。しかし、ラジニは、女神の怒りと称して悪さをしている黒幕がいるのだと言い返す。

 ラジニの弟を殺した霊媒師のジャナカラージは、目が覚めると女神の前に連れ出されていた。そしてそこでは、女神の哄笑が鳴り響いていた。実は、ジャナカラージは、正気の状態で殺していた。それを女神のせいにしたことをに対し、許しを請おうとする。しかしそれは、ラジニ達が仕掛けたものであった。事実を知ったラジニは、ジャナカラージを突き出そうとする。しかし、そこにラグヴァラン達が来る。ラジニは、懸命に戦うものの、逆に捕まってしまうのであった。


【コメント】

 何よりも特筆すべきは、ラーディカの演技。前半のラジニに対するハチャメチャな駄々っ子振りは、抱腹絶倒もの。一転して、後半のシリアスな場面での演技も秀逸。それに対し満更でもなさそうなラジニの演技も良い。

 また、監督も、コメディの場面とシリアスな場面とのコントラストを緩急自在に扱いながらも、ひとつのラサに統一しきっているところも素晴らしい。最後の静かに終わる所も実に心憎い。



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