Pagal Nilavu

Murali, Sathiyaraji, Saratbabu Maniratnam Ilayyaraja
Revathi, Radhika 1985

  

  

  


【ストーリー】


 ムラーリは、漁村に住む、貧しい青年であった。ある日、彼の母親が急病で倒れる。母親を病院に連れて行くものの、病院は深夜であったため、相手にしてくれない。そこに偶然サトヤラージたちが通りかかる。サトヤラージは、事情を聞いて、病院に診察するように取り計らう。そのことで、母親は助かるのであった。

 翌日、ムラーリは、お礼を言いに、サトヤラージの元を尋ねる。サトヤラージは、篤志家であり、信望厚い人物であった。その彼は、ムラーリに、自分のところで働くように持ち掛ける。ムラーリは、感謝し、彼の言うがままに動くようになってゆく。

 サトヤラージとその息子達に、疑念を持つ人物がいた。警察官のサラット・バブーである。彼には、妹が二人いた。そのうち姉が、レーヴァティーであった。レーヴァティーは、バラタナーティヤムを習うようになる。サラット・バブーと彼女は、先生のラーディカのところに挨拶に行く。そこでであった、サラット・バブーと、ラーディカは、お互いに何か惹かれるものを感じるのであった。

 ムラーリが、仲間たちとカード遊びをしている前を、レーヴァティーが通り過ぎる。その姿を見て、彼は、彼女に一目惚れしてしまう。そして、自分が、盲目の振りをして、彼女に接近する。しかしその嘘もばれ、彼女は、怒ってしまう。そればかりでなく、今度は、自暴自棄になり、峡谷で酒を飲んだふりをして、彼女の気を引こうとするが、それもばれて彼女はまたも怒ってしまう。

 一方、サラット・バブーは、ラーディカに、結婚を申し込む。しかし彼女は、その申し出を断る。それは、以前、サトヤラージの長男にレイプされたことがあり、穢れていると思っていたからであった。

 ある日、シーヴァティーは、森で写真を撮っていた。そこに、サトヤラージの次男がやってくる。彼は、強引に彼女に近づこうとする。その時、ムラーリが、彼女の手を引いて助ける。敵と見なしている相手が、大切な妹の手を引いているのを、サラット・バブーは見て、彼を警察に連れて行く。しかし、ムラーリは、警察ではなく、ムラーリが住んでいる場に来て、正々堂々と戦えと言い、サラット・バブーもそれを受ける。そして、二人は戦うが、本当は優勢であったムラーリは、レーヴァティーが、兄がやられているのを悲しんでいる姿を見て、最後は無抵抗でやられてしまう。

 無実のムラーリに対して、何もしなかったことにレーヴァティーは、後悔する。しかし、そこまで打ちのめされても、ムラーリの彼女に対する気持ちには変わりが無かった。その誠実さに、レーヴァティーも、心を開き彼と愛し合うようになるのであった。

 サトヤラージの息子のうち、次男は特に、色々と悪事をしでかしていた。しかし、彼は、警察と通じていたために、無事だったのであった。しかし、通じていた警官は、サラット・バブーに現場を見つかり、自供してしまう。そこで、次男は、その警官を殺す。しかし、警官の妻の証言によって、彼は捕まってしまう。実は、サトヤラージは、自分の地位を守る守るためには、手段を選ばない人物であった。息子を守るために、警官の妻を脅迫する。そのことで、次男は、釈放される。

 ムラーリは、その事件に関わるものの、苦悩し始める。そんな時、レーヴァティーとムラーリが、抱き合っているのを、サラット・バブーが目撃する。二人は、悩むものの、結婚したいとサラット・バブーに伝える。しかし、彼は、了解しなかった。

 そのことをムラーリは、サトヤラージに相談する。すると、サトヤラージは、サラット・バブーの元を訪れ、結婚の障害が、私であるならば、彼を自分とは関係の無いところで働かせると持ちかける。それならば、とサラット・バブーは、了承するのであった。

 しかし、それは、サラット・バブーをサトヤラージの家に行かせる罠であった。サラット・バブーは、サトヤラージの家に、結婚の了承を伝えるために向かう途上で、サトヤラージ達による交通事故で死んでしまうのであった。

 レーヴァティーは、それをムラーリの仕業だと信じ込んでしまう。しかし、ムラーリは、何も関係しておらず、邪魔になったサトヤラージから、追い出されもしていた。その時、やっと、ムラーリは、サトヤラージ一家の正体を知る。そして、彼らに対抗することとなる。しかし、そのことで、集落は焼き討ちにあってしまう。

 サトヤラージは、ムラーリを殺すことにする。ムラーリは、一味の馬に引きずられ、殺されそうになる。しかし、それを見かけた、ラーディカが、警察に通報することで、彼は助かる。亡きサラット・バブーのためにも戦っているムラーリを、ラーディカは、レーヴァティーの家に預ける。レーヴァティーも、ラーディカの言葉に、ムラーリの介抱をするのであった。

 しかし、サトヤラージの一味は、警察に通報したラーディカを殺す。そのことを知ったムラーリは、集落の人々と、命をかけて、サトヤラージの家へと向かうのであった。

【コメント】

 マニラトラムらしい、ストーリー性の重視されている作品。出演者の全てが、非常に良い演技をしている。特に、サトヤラージと、ラーディカの父親は、印象に残る。音楽のシーンも、中々良い。しかし、そのストーリーが、ポリフォニックに絡まないため、上滑りになっている感はある。



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