Pistha

Karthik, Manivannan, Mouli, Mansoor Ali Khan, K.S.Ravikumar K.S.Ravikumar S.A.Rajkumar
Nagma 1997

   

   

   


【ストーリー】

 レストランの従業員のカールティックは、アイヤッパンへの信仰厚く、機転の効く人物であった。てきぱきと働くその姿を見ていたモウリは、中々見込みのありそうな奴だと彼のことを見ていた。そしてある時、モウリは、レストランを首になって、途方に暮れていたカールティックを見つけ、ウーティにある自分の紅茶製造会社の社長としてスカウトする。

 会社の社長としてスカウトされ、高額の報酬をもらえることとなったカールティックは、モウリに感謝する。しかしその会社の社員は荒れ果てていた。誰も真面目に働こうとせず、サボっている会社であった。その会社のお飾りの社長としてカールティックは呼ばれたのであった。

 会社のあまりもの惨状に驚くカールティックであるが、とりあえずモウリの家の離れに住み始める。その離れにいきなり車が飛び込んでくるが、その車の運転手は、乱暴物で我が儘極まりないモウリの娘のナグマであった。ナグマは、街でも、屋敷の中でも当たり構わず、好き勝手に暴れまわって損害を与えていた。そして、ナグマは、父親のモウリを心底嫌っており、彼の会社も潰してしまおうと考えていた。しかしそんな彼女も、ある体の不自由な兄と妹に対してだけは、親切に対し続けているのであった。

 会社の社長となったカールティックは、ナグマの格好の標的になってしまい、会社の従業員に仕事するのをボイコットさせたりして、様々な嫌がらせを受ける。そしてとうとう乱暴者たちに、カールティックを襲わせ病院送りにしてしまう。

 しかしその頃ナグマは、モウリから、結婚するならば、そのまま財産を譲ろうと話す。そのことを聞いたナグマは、毒にもならなさそうなカールティックを結婚相手にし、財産を思うがままにすることを企む。そして、カールティックを口説き落とし、二人は結婚式を迎える。

 二人の結婚式が行われているところに、ひとりの脱獄犯が乱入する。その脱獄犯のマニヴァンナンは、何とカールティックの伯父であり、カールティックの本性は、札付きのゴロツキであった。そのことでカールティックは、レストランを首になっていたのであった。ナグマは、そのことを知り、激怒するものの、本性を顕したカールティックは、彼女を軽くひと捻りにしてしまい、強引にターリーを首に装着させる。

 モウリの家の主となったカールティックは、従業員も同じ仲間として対し、彼らもまたカールティックを指示し始める。そして会社でも、もともとの凄腕を見せ付け、あっという間に、会社を掌握し、正常の状態へと戻してしまう。それに対しナグマは、カールティックを追い出すために、自作自演の火事を起す。しかし、その企みはばれてしまうのであった。

 そのナグマが、車を走らせていると、以前カールティックを襲わせ、そのせいで警察に捕まっていた乱暴者たちが取り囲みナグマを襲おうとする。しかしそこにカールティックがやってきて、彼らを蹴散らし、ナグマを助ける。感動したナグマは、とうとうカールティックに降参し、彼を愛するようになる。

 それ以降のナグマは、今までとすっかり変わって信心深く、恥じらいを持った女性となる。そのことで、家中の人々が喜ぶ。しかしそれは、カールティックを騙して財産分与のサインをさせるための演技であった。まんまとカールティックは、ナグマの出した書類にサインしてしまう。しかしカールティックは、彼女の企みに勘付いていた。そこでカールティックは、偽のサインをしていた。そのことを知ってナグマは、地団太を踏むものの、後の祭りだった。そして、言うことを聞かないナグマをカールティックは、鞭打つ。その時、モウリが心臓発作で倒れる。

 しかしその発作は、演技であった。カールティックと二人きりになったモウリは、カールティックにナグマが以前、信心深く心優しい女性であったことを教える。そして、彼女が荒れるようになった理由を話す。

 ナグマには、仲の良い姉がいた。その姉には、恋人がおり、二人の結婚をモウリも認めていた。しかし、カーストが違うため、ある程度の財産を相手に求める。それで互いに平等に対する事ができるだろうと言う。しかし、ナグマとその姉は、モウリが執事に金を渡し恋人の暗殺を持ちかけているのを見てしまう。そして実際、恋人は失踪してしまう。失意の姉は、ショックの余り焼身自殺してしまう。やがて、その相手の恋人は、片輪になるものの、命を助かり、モウリを罵る。そして非道なやり方の父に激怒したナグマは、父を嫌うようになったのであった。

 しかしモウリは、本当は、暗殺を持ちかけたどころか、親切にもその恋人に大金を渡すように執事には言っていたのであった。その大金を、執事が持ち去り、その悲劇が起きたのだった。しかし執事は、直ぐに事故に巻き込まれ、死んでしまう。そのため、モウリは、警察に通報することもなく、今に至っていたのであった。

 話を聞いたカールティックは、何か裏があると考え、調べる。そして、実際は、姉の結婚相手で現在、ナグマが生活の面倒を見ている兄妹が、夫婦であり、ナグマの姉を騙し、財産を奪い取ろうとしていたことを知る。そして執事は、彼らの脅しに屈して、他の場所に逃げていたのであった。

 事実を知ったカールティックの下に、ナグマから、騙されているとも知らないナグマから、正式な財産分与の交渉の場に来るように話が来る。カールティックは、その弁護人たちが待っている家に向かうのであった。


【コメント】

 全篇コメディの良作。ストーリーは、奇天烈極まりないが、その馬鹿馬鹿しさを無心で楽しめる。前半のナグマの我が儘し放題の傍若無人振りと頼りなさげなカールティックの存在。その強力な対比から、結婚式からの立場の反転。それと共に、モウリの表情や、マニヴァンナンのコメディなど見所が多い。K.S.ラヴィクマール監督の好き勝手し放題、暴走寸前の作品。音楽シーンは、どれも秀作。特に最高なのが、カールティック達がアイヤッパンを盛大に奉る音楽シーン。音楽の完成度は非常に高いのだが、そのハチャメチャな大騒ぎと、隠れキャラとして登場のK.S.ラヴクマールの弾けッぷりは、圧巻!この音楽シーンだけを見るだけでも一見の価値あり。






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