Punnagai Mannan
| Kamal Hassan, Dheli Ganash | K.Balachander | Ilaiyaraja |
| Revathi, Rekha, Srividiya | 1987 |



【ストーリー】
| 愛し合うカマルとレーカーは、二人で、大滝の上に来ていた。彼らは、仲睦まじくその時を過ごしていた。しかし、彼らは滝の崖に飛び込み、心中するためにそこに来ていたのであった。レーカーは、大富豪の娘であり、カマルの父親は身持ちの悪いコックであった。その生まれの違いから、二人は結婚を反対されていた。二人は、最後の思いを石に書き付け、飛び降りる。しかし無常にも、レーカーは死んでしまうものの、カマルは飛び降りる途中で木に引っかかってしまい、生き延びてしまう。 生き残った、カマルは、警察に見つけられ、救出される。しかし、警察に捕まり裁判に掛けられる。レーカーの父親は、カマルを死刑にしようと働きかける。カマルもまた、死刑を望んでいた。しかし、彼は、一年の服役だけの罪に収まってしまい、生き長らえてしまうのであった。 やがてカマルは釈放される。そして、彼はシュリーディヴィヤのダンス・スクールのコーチとして雇われる。カマルは、そこでレーカーのことを心に抱きつつ、人生をやり直す決心をする。 カマルは、コーチとして生活を送るようになってから、暇を見つけては、レーカーと最後の時を過ごした墓標の下に行っていた。ある日カマルは、その滝で自分たちと同じように、自殺しようとするレーヴァティーを見つける。彼女もまた、結婚が出来なく、思い余って自殺しようとしていたのであった。カマルは、レーヴァティーに、無理に止めるでもなく、突き放した言い方をする。その事で、レーヴァティーは、逆に思い止まり、カマルのことに興味を持ち始めるのであった。 カマルに惹かれ始めたレーヴァティーは、様々な方法でカマルにアプローチし始める。レーカーのことしか心にないカマルは、彼女を避け続ける。しかしレーヴァティーは、ダンススクールに入校してアタックするのであった。 そのアタックし続けるレーヴァティーに、カマルは途惑う。レーヴァティーは、ダンス・スクールに来た本当の理由が、シューリーディヴィヤにばれ、追い出されそうになるものの、どうにか難を逃れる。やがて彼女のダンスは上達し、カマルも認めざるを得ないほどにまでなる。 その中でレーヴァティーは、カマルの叔父のチャップリン(カマル)と出会う。チャップリンは、チャップリンの物まねをする人気喜劇俳優であり、カマルとそっくりであった。レーヴァティーは、チャップリンと仲良くなり、彼からカマルとレーカーとの話を聞く。話を聞いたレーヴァティーは、それでもカマルのことを愛すると、チャップリンに言い、それを聞いたチャップリンも協力することにする。 カマルは、二人合わせての攻勢に段々とレーヴァティーへと惹かれるようになって行く。そして、レーヴァティーが、カマルとレーカーの墓標にお参りをしているのを見て、とうとう折れてしまうのであった。 やがて二人は、心から愛し合うようになる。そして、二人を結び付けてくれたのは、レーカーであったと信じ、二人で何度も墓碑へと向かう。そして、実質的に、二人の間を取り持ったチャップリンの結婚を計画する。実はチャップリンは、シュリーディヴィヤのことを昔から愛し続けていた。しかし、シュリーディヴィヤが、ダンス一筋に生きてきていたため、結婚を諦めていたのであった。そのことを知ったカマルとレーヴァティーは、二人が結婚するきっかけを作ってやり、二人は結婚するのであった。 そして、今度は、カマルとレーヴァティーの結婚であった。しかし、レーヴァティーは、シンハリ(スリランカ)であったため、両親が強硬に反対する。それに対し、レーヴァティーは、手首を切って自殺しようとする。しかし病院に運ばれ事なきを得るが、カマルと一緒に、病院から脱出する。しかし、直ぐに見つかってしまい、両親は、二人を引き離すために、レーヴァティーを、スリランカまで、連れてゆき、幽閉する。しかし、レーヴァティーは、そこから脱出し、再びカマルのところへと戻る。そして、とうとう、カマルの誠実さと、二人の気持ちの強さに結婚を承諾する。 しかし、二人の結婚を聞いて、怒りに燃えたのが、レーカーの父親であった。彼は、結婚式の当日、カマルの父親のデーリー・ガネーシュを騙して、カマル達が乗り込む車に爆弾を仕掛ける。結婚式が終わり、カマルとレーヴァティーは、そのことを知らずに、自分たちの寺院と呼んでいる滝の上の墓碑へと車で行くことにする。そして二人は、車に乗り込み、墓碑へ結婚の報告をしに行こうとするのであった……。 |
【コメント】
| 老練であり、苦い作品。最初の場面から、各素材の処理の手際の良さは見事。かなり周到な仕掛けをして入るものの、深みを持った中で、自然に処理されている。さすがバーラチャンダー監督と言えるだろう。 この映画の鍵になるのは、【チャップリン】の映画のバックバーン。そして、タイトルは≪笑顔の王様≫とされているが、【チャップリン】の映画の持つ、人生の苦味・可笑しみ・悲しみ・喜びといったものが、美しく大きな滝の風景と重ねられる。そのタイトルにおいて、映画全般を水紋のように共鳴させているのは、『笑顔を見せて!』とのレーカーの台詞であろう。その台詞と【チャップリン】を触媒とするそれらの複雑な情感が、いつまでも心に残り続ける作品。ダンスは「?」の部分もあるが、音楽は良い。 |
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