Shindhu Bhairavi

Sivakumar, Janakaraaj, Dehli Ganesh K Balachander Illaiyaraja
Suhasini, Sulakshana 1985

  

  


【ストーリー】

 シヴァクマール(J.K.B)は、高名なカルナーティック音楽の声楽家である。彼には、音楽のことを全く知らない妻、スラクシャーナ(バイラヴィ)がいる。彼らの間には、なかなか子供ができず、シンドゥは、寺院で、いつも子供が授かるようにと願っていた。しかし、彼女は、不妊症であることが後々判ることとなる。

 ある日、シヴァクマールがコンサートをしていた。そのコンサートでの、観客のマナーに対して何も言わないシヴァクマールに対して、『あなたほどの演奏家の前でマナーを守らないのは失礼だ』として、観客に注意するように、異議を唱えたのが、スハーシニ(シンドゥ)であった。シヴァクマールは、『それでは一曲何か歌ってみろ』と言う。しかしその彼女の歌は、シヴァクマールの演奏を完全に喰ってしまうほどの素晴らしさであった。

 その彼女の才能と美しさから、彼は、彼女のことを愛するようになっていく。しかし、彼女は、『あなたのことは、音楽家としての憧れだ』として、一度は、彼と別れる。しかし彼女もまた、彼のことを愛していたため、縁りを戻し、関係を結んでしまう。

 スラクシャーナは、彼の帰りが遅いのを心配し、探したところ、シヴァクマールがスハーシニのところにいるのを知る。そして、シヴァクマールを迎えにいく。そのとき、二人は、別段何もなかったように談笑していただけであったものの、スハーシニの指に、大事に指輪がはめられているのを見てしまう。そのことにショックを受けた、スラクシャーナは、自殺未遂してしまう。

 スラクシャーナの行動に、ショックを受けたシヴァクマールは、スハーシニと分かれる。しかし、彼女のことを忘れられない彼は、自暴自棄になり、酒に溺れ、どんどん身を持ち崩して行く。その彼を見て、結局、スラクシャーナは、スハーシニの力を借りる決心し、二人して、彼を助けるようになっていった。

 そうして、彼は、完全に立ち直る。そして、このまま三人で暮らすことになるのだろうと、スラクシャーナもシヴァクマールも思っていた。しかし、スハーシニは、違うことを考えていた。


【コメント】

 全篇を通じて、カルナーティック音楽がモチーフとなっている映画である。実は、題名の『シンドゥ・バイラヴィ』とは、ラーガ名である。この映画は言うなれば、K.バーラチャンダー監督による《 Ragam-Thanam-Pallavi 》であると言って良いだろう。詳しくカルナーティック音楽を知っていると、芸がかなりこの映画は細かいことが解る。主人公名の《J.K.B》は、明らかに、《G.N.B》のもじりである。ほんの一瞬なのであるが、笑った布袋さんの人形( 中国製か? )は、どう見ても、チェンバイ・バガヴァタールを引っ掛けたものである。目を凝らして見てみるとかなり、小道具で凝っているし、監督自身のカルナーティック音楽へのこだわりが感じられる。

 また、音楽評論家であるシンドゥの父が、家族の前で、ラジニ、シヴァージ、MGRの物真似をするところなど、腹を抱えて笑える。




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