Thiruda Thiruda

Prashanth, Anand, S.P.Balasubramaniam Maniratnam A.R.Rahman
Anu Agarwal, Heera 1993

   

   

   


【ストーリー】

 インド造幣局から各地域の銀行に送られることとなっていた100億ルピー(約250億円)。その紙幣は、厳重な警備の下、堅固な保管庫の中にぎっしりと詰められ、列車で運ばれていた。しかしその列車に組織的な強盗団が襲い掛かり、紙幣の保管ごと全て強奪してしまう。その実行犯は、すぐに捜査に動いたS.P.バーラの警察によって逮捕される。しかし、その逮捕の寸前、保管庫を開けるためのカードとその保管庫を隠した車の番号記した手紙をアヌ・アガルワルの元に送ることに成功する。

 村々を回りながら、泥棒を働いていたプラシャーントとアーナンド。彼らは、ある裕福な家に忍び込む。二人は首尾よく盗みを勧める。その時、プラシャーントはその家の娘ヒーラが首吊り自殺しようとしているのを見つける。驚いたプラシャーントは、彼女を助ける。しかし、そのせいで泥棒が見つかりそうになるものの、自殺しようとしたのがばれることを恐れたヒーラのおかげで助かる。そして家から出ることを決意していたヒーラは、二人と一緒に家出する。

 追手から逃げる三人は、どうにか汽車の屋根に飛び乗り逃げ切る。しかし、プラシャーントとアーナンドは、屋根から滑り落ちそうにな。その様子を、これも警察から逃げていたアヌ・アガルワルに見つかり、逃げるのを手伝わされることになる。そして、プラシャーント、アーナンド、ヒーラ、アヌ・アガルワルの四人は、一緒に警察から逃げることになってしまう。

 どうにか警察の追跡を振り切った四人。しかし、アヌ・アガルワルは隙を見てプラシャーントとアーナンドが盗んだ金品を盗んで逃げてしまう。その後をプラシャーントとアーナンドは、追いかけ金品を取り戻す。しかし、そこに運悪く警官が来ており、アヌ・アガルワルの色気にメロメロになった警官は、アヌ・アガルワルにその金品を全部戻させ、プラシャーントとアーナンドは捕まってしまう。それでも、プラシャーント達は一矢を報いるために、アヌ・アガルワルのバックの紐を切りひとつだけ盗むことに成功する。実は、そのバックこそ、保管庫のカードが入っていたバックだった。

 プラシャーントとアーナンドは、アヌ・アガルワルのバックに入っていた拳銃を警官に向けて、逃げるのに成功する。そして逃げる途中で、バスに乗り込む。そのバスには、ヒーラも乗っていた。今度は、そのヒーラを探しに来ていた父親の子分達が、彼女を無理やり家に連れ帰ろうとする。プラシャーントとアーナンドは、一度は、彼らに彼女を引き渡すものの、子分達を蹴散らしヒーラと一緒に逃げることにする。

 追手から逃げ切った中でヒーラは、自分が自殺を試み、家出をした理由を語り始める。両親を早く無くした彼女は、母方の伯父に育てられていた。婚期が近づき、占星術師が家を訪れたときに事件は起こった。占いの結果では、伯父とヒーラは敵対しており、どちらかが死ななければならないというものであった。その神託を聞いた伯父は、自分がヒーラを妾にすれば問題ないと考える。そうして彼女の残された遺産まで分捕ろうと考える。それを知った彼女は、ショックから自殺を試み、家出したのであった。話にずっと耳を傾けていたアーナンドは、彼女のことを愛しく思い始める。

 その頃、現金強奪事件の鍵を握るカードを持ったアヌ・アガルワルは、一味の下に颯爽と現れる。しかし、カードがプラシャーントとアーナンドに盗まれたことを知るのと同時に、自分がただ単に利用されていただけでしかなく、すぐに殺される運命であったことを知る。その一方で、カードの価値を知らないプラシャーントとアーナンドは、カードを池に捨ててしまう。

 ボスの真意を知ったアヌ・アガルワルは、プラシャーントとアーナンドと共にカードを探し出すことにする。カードは、見つかるものの、すぐに三人はボス達につかまってしまい、殺されそうになる。しかしそこに、ヒーラが、村人大勢でやってきて、そのどさくさに紛れてカードを取り返し逃げることに成功する。

 保管庫を捜索するS.P.バーラ達は、カードの存在と共に残された暗号番号がコンテナの番号であることに気が付き、一斉に捜索を開始する。その一方で、地元の警官達から追いかけられたプラシャーント達四人は、逃げているうちにその、保管庫を積んだトレーラーに偶然逃げ込んでしまう。そのことに気が付いて喜んだのもつかの間、トレーラーは湖の底に沈んでしまう。

 それでも、四人はすぐさま村人達の助けを借りてトレーラーを引き上げる。そしてトレーラーの中には、実際、巨額の紙幣がぎっしりと詰め込まれた保管庫が隠されていた。四人は大喜びする。中でも、プラシャーントは、ヒーラと結婚することを夢見ていることをアーナンドに語る。しかし彼女に対してアーナンド自身も好意を寄せていたため、その話を聞いてショックを受ける。その当人のヒーラは、伯父に見つかり家に連れ戻されてしまう。

 プラシャーントとアーナンドは、家に閉じ込められたヒーラをすぐに救出する。そしてプラシャーントは、、アーナンドに自分自身の気持ちをヒーラに伝えてもらう。プラシャーントのことを思うアーナンドは、彼女に対しての気持ちを押し隠し、二人は結婚するように話す。その話を聞いてアーナンドにむしろ惹かれていたヒーラは、ショックを受ける。そして二人の関係を思って、自分は家に戻ることを決意する。

 ヒーラは、家に戻る途中、強盗団の一味に捕まってしまう。そして彼らは彼女をダシに、プラシャーントとアーナンドを引きずり出し、トレーラーの在り処を突き止める。それと共に、それを邪魔する人々を無差別で全て虐殺する。その虐殺された中には、ヒーラの伯父も含まれていた。

 トレーラーを確保した強盗団の一味は、今度はひとり隠れていたアヌ・アガルワルを捕まえ保管庫のカードを取り上げる。そして、アヌ・アガルワルを森の中に置き去りにする。ヒーラを救出するのに成功したプラシャーントとアーナンドは、トレーラーが運び出されるのを見て、アヌ・アガルワルが誘拐されたと思い込む。そしてそのアヌ・アガルワルを助けるために強盗団の一味に立ち向かうのであった。


【コメント】

マニラトナム監督にしては、軽いタッチで描かれた圭作。軽い仕上がりとは言うものの、非常に全体が緻密であるところは、マニラトナム監督らしさが出ている。プラシャーントの軽くシャイな演技が非常に良い。音楽シーンも、振り付けを含め非常に良い出来。それよりも何よりも圧巻は、最後の汽車の上でのアクションシーン。これはスタントマンも良くぞと思えるほどだが、実際に出演者も危ないアクションをこなしている。将にハラハラ、ドキドキ物。



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