Uthama Puthran

Sivaji Ganesan, M.N.Nambiar, Thangavelu T.Prakash Rao G.Ramanathan
Padmini, Rajini, Kannaambal 1958

   

   

   


【ストーリー】

 王国では、王妃のカンナーンバルの出産で沸いていた。しかし彼女の兄であり、軍隊長であるM.N.ナンビアーは、違った。彼は、彼女に子供ができないままに、自分へ王位が渡る事を企んでいた。そこでナンビアーは、出産してすぐ、誰も気付かないうちに、子供を殺すことにする。ナンビアーは、王妃の従者に死んだ子供と交換させ、手下に王子を処分させるようにする。が、王妃が産んだのは一人ではなく、双子であった。

 しかし、処分を任された手下は、殺すことなく、自分の家で育てることにする。ナンビアーは、証拠を消すために手下を谷から突き落として殺すものの、手下は命を助かる。手下は、夫婦共に、王子を育てる。そうして、双子は、身を隠した剣術師の息子と王子として別れて、育って行くのであった。

 やがて王は病に伏す。ナンビアーは、王子がまだまだ幼いため、自分に王位が継承されると思っていた。しかし、王は今際の床で王子を助けていって欲しいと言い残し、死んでしまう。

 剣術視の息子として育った王子のシヴァージ(パールティバン)は、心優しく、勇気ある青年と育っていた。一方、下心あるナンビアーによって甘やかされて育った王子のシヴァージ(ヴィクラーマン)は、我儘で放蕩の限りを尽くしていた。

 王国では、シヴァージ(ヴィクラーマン)が青年になったことから、正式な王位継承の式が行われる。そこにシヴァージ(パールティバン)の父親の剣術師が来ているのを見つけたナンビアーは、驚き、彼を捕まえようとするが、偶然居合わせたシヴァージ(パールティバン)と彼の兄弟分のタンガヴェールによって逃げ延びる。

 ある日のことシヴァージ(パールティバン)は、タンガヴェールと馬を走らせていたところ、王国の宰相の娘のパドミニを載せ暴走した馬車を見つける。シヴァージ(パールティバン)は、彼女達を助け、そのことをきっかけにしてシヴァージ(パールティバン)とパドミニは、愛し合うようになる。

 シヴァージ(パールティバン)とパドミニ、そしてタンガヴェールとパドミニの従者のラジニは、舟遊びなどをして仲を深めていた。そんなあるとき、パドミニをシヴァージ(ヴィクラーマン)が見つける。彼は、パドミニに一目惚れして、彼女を王妃として迎えることにする。

 パドミニは、シヴァージ(パールティバン)を愛していたため、断ろうとするものの、悪政・横暴の限りを尽くしているシヴァージ(ヴィクラーマン)に対して、そのことを言い出せず、王宮へと向かう。そして、王宮の中で、結婚式を待つ身となる。

 そのことを知ったシヴァージ(パールティバン)は、夜な夜な王宮に忍び込み、パドミニと密会を重ねる。しかしとうとう侵入が発覚する。しかし、シヴァージ(パールティバン)は、シヴァージ(ヴィクラーマン)に成りすます。しかし、本物のシヴァージ(ヴィクラーマン)が現れ、そのことがばれるものの、見事に逃げ延びるのであった。

 シヴァージ(パールティバン)が生き延びているのを知ったナンビアーは、昔王妃の出産のときに赤ん坊を取り替えた従者を呼びつけ、殺害する。しかし従者は、死ぬ間際に王妃にシヴァージ(パールティバン)についての事実を伝えて息を引き取る。

 シヴァージ(パールティバン)とパドミニは、落ち合って王宮から逃げることにする。二人は、逃げ出すものの、後をつけていたシヴァージ(ヴィクラーマン)に捕まってしまう。牢に入れられたシヴァージ(パールティバン)は、初めて父親から、王の双子の兄弟の一人であることを知らされる。そして、シヴァージ(パールティバン)が捕まったことを知った王妃は駆けつけ、親子としての対面をする。

 二人が親子の対面をしているところに、ナンビアーを従えたシヴァージ(ヴィクラーマン)が来る。王妃は、事の次第をシヴァージ(ヴィクラーマン)に教えるものの、結局シヴァージ(ヴィクラーマン)は、王妃ではなくナンビアーに付く。そして、シヴァージ(ヴィクラーマン)は、シヴァージ(パールティバン)に鉄仮面を被らせ、牢に監禁してしまう。

 シヴァージ(パールティバン)が、牢に入れられた事を知ったパドミニは、タンガヴェールとラジニと示し合わせ、彼を救い出すことにする。パドミニは、シヴァージ(ヴィクラーマン)の気を誘い、彼が酔って寝入ったところで、鉄仮面の鍵を奪い取る。その鍵を手に、タンガヴェールとラジニは、牢の守衛達に眠り薬を飲ませ、シヴァージ(パールティバン)を救い出す。助け出されたシヴァージ(パールティバン)は、逆にシヴァージ(ヴィクラーマン)にその鉄仮面を被せ、牢に閉じ込めるのであった。

 王になりすましたシヴァージ(パールティバン)は、ナンビアーを追い出すために、完全に王になりすます。その中で、パドミニ達には、本当のことを教え、二人の結婚式の準備が進められることとなる。一方、シヴァージ(ヴィクラーマン)は、守衛達に訴えても虚言だとして相手にされないどころか、苛められていた。

 そしてとうとう結婚式が執り行われることとなる。シヴァージ(パールティバン)は、式の中でナンビアーの意に反する改革を進めることを皆の前で発表する。その怪しいと気付いたナンビアーの下に、獄中からシヴァージ(ヴィクラーマン)が出した言伝が届けられ、ナンビアーは、彼を助けに向かう。ナンビアーのいなくなったところに、今度は、王妃が出てきた、冷酷非常のシヴァージ(ヴィクラーマン)とパドミニとの結婚は認めないという。しかし、シヴァージ(パールティバン)がその本人であることを知ってホッとしたところに、シヴァージ(ヴィクラーマン)が、ナンビアーと共に現れるのであった。

 

【コメント】

 シヴァージが、別々に育てられ、好対照の性格になった双子を演じ、それぞれの演じ分けが見事。パドミニの、大らかで優雅な踊りの場面も多い。ナンビアーの憎たらしい演技もいつものように優れている。タンガヴェールとラジニとのコメディの部分も、息が合っていて楽しい。それと、パドミニのところへ夜な夜な向かうところのアクロバットは、中々見物。チャンバラの場面も迫力がある。音楽も良。



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