Vedham Puthithu

Sathyaraji, Raja, Janakaraj, Charuhasan, Nizhalgal Ravi Bharathiraja Devendran
Amala 1987

   

   

   


【ストーリー】


 サティヤラージは、無神論者の村長である。それでも、信心深い人々に対しても、わけ隔てなく対する立派な人物であった。村には、ヴェーダを教えているバラモンのチャルーハサンがいた。彼は、バラモンの人々の中でも、非常にカーストを意識している人物でもあった。他にもジャナカラージを始めとするバラモンたちはいたものの、彼の、学識の深さに誰も、頭が上がらないのであった。

 チャルーハサンの娘は、アマラである。彼女を、サティヤラージの息子のラージャは、好きになる。彼は、彼女に近づくために、チャルーハサンの下で、ヴェーダを学ぶことにする。そして、アマラとラージャは、愛し合うようになるのであった。

 そのラージャの本心を、チャルーハサンは知り、彼を破門する。しかし、アマラとラージャの気持ちは分かち難かった。思い余った二人は、深夜の寺院で逢引をする。だが、その寺院にジャナカラージたちが来る。偶然、泥棒が入り、その泥棒が、寺院に逃げ込んでいたのであった。ジャナカラージたちは、寺院の扉を閉めて、彼らを閉じ込め、村のバラモン達に助けを求める。しかしながら、本当の御神体泥棒は逃げ仰せ、逆に彼らが見つかりそうになる。ラージャは、彼女が密会していることがばれないように、自らが泥を被る。サティヤラージは、ショックを受けるが、何か裏があると薄々感じて、バラモン達に謝るのであった。

 チャルハーサンは、家に帰って、彼をとんでもない奴だと罵るが、アマラは、彼に事実を話す。それを聞き、サティヤラージに謝りに行く。そして、チャルハーサンは、アマラを、他の村に嫁がせることにする。

 ラージャへの思いを捨てきれないアマラは、途上、牛車に同乗していた弟が寝ていた隙に、逃げ出す。そして、川に飛び込んだ振りをして、自殺したことにしてしまう。

 彼女を失ったチャルハーサンは、村に戻り、ラージャに遭ったとき、彼を攻め立てる。しかし、彼らがあった、場所は、危険な峡谷であった。チャルハーサンに問いただされるのに気を取られていたラージャは、足を踏み外して、落ちそうになる。その彼をチャルハーサンは助けようとするが、二人は、共に転落し、死んでしまう。

 二人が死んだことを知らないアマラは、公園管理官のニツァルガル・ラヴィの家に辿り着いていた。彼は、奥さんを亡くし、幼い娘と二人で住んでいた。彼は、非常に親切な人物で、彼女に娘の世話をしてもらうのと同時に、ラージャたちのことの情報も集めてくれるのであった。

 村では、アマラの弟に、アマラ、ラージャ、チャルハーサンが死んだ責任が被せられる。彼は、バラモンの人々から、追い出され、身寄りの無い見になってしまう。それを見て不憫に思ったサティヤラージは、彼を養子として家に迎えることにする。

 弟(シャンカラ)は、カーストの違うサティヤラージの住まいに戸惑うものの、徐々に彼らと打ち解けゆく。そして、サティヤラージも、彼のためにさまざまに手立てをしてやる。しかし、二人の関係は、サティヤラージが、彼から影響を受けるようになっていったのであった。

 ラージャたちの情報をニツァルガル・ラヴィは、たまたま立ち聞きして知ってしまう。そして、アマラに、事実を話す。そして、アマラは、村に帰る決意をし、彼は、彼女をサティヤラージの家まで連れてゆくのであった。

 しかし、そのアマラの姿を、今や、バラモン達の中心になっているジャナカラージは見てしまう。彼には、アマラから侮辱されたことがあり、それを根に持っていた。そこで、彼は、放火をでっち上げ、苛められていた弟のせいにする。村人たちは、大挙して、サティヤラージの家に向かう。それに対し、(シャンカラ)によって、暴力の無益さを知ったサティヤラージは、暴力を振るうことを思い止まる。そして、必死に(シャンカラ)を自分の息子だと言って、守る。しかし、言うことを聞かない村人達によって彼は、殺されてしまうのであった。

 

【コメント】

 カーストに囚われる大人たちと、罪無く絡められる子供達をテーマにした作品。テーマはテーマとしてあるが、前半のアマラとラージャのシーンの”瞬間”から照り返した映像や、静かながらも、大きな弧を描くかのような展開が見事。特に、台詞を理解し、映画館で見たら、何時の間にか、どっぷりとバーラティラージャの世界に浸っていることになると思われる。その点、日本人には、やや玄人受けする作品になっている可能性もある。"National Award" を受賞。



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