Villan
| Ajithkumar, 'Pepsi' Vijayan, Ramesh Khanna, 'Pyramid' Natrajan Karunas, Vijayakumar, Madan Bob |
K.S.Ravikumar | Vidyasagar |
| Kiran, Meena, Sujatha | 2002 |




【ストーリー】
| 大臣のピラミッド・ナタラージャンのいえに泥棒が押し入り、1500万ルピーもの大金が奪われる。警察署長のヴィジャヤクマールは、近隣の疑わしい容疑者をかき集める。その中には、身障者のアジットクマールも含まれ、厳しい取調べを受けていた。ヴィジャヤクマールは、身体が不自由なアジットがどう考えても犯人だとは思えずに、釈放する。しかし、事件の真犯人は、身障者に成りすましていたアジットであり、共犯のラメーシュ・カンナとその妹のミーナーと首尾良く大金をせしめる。 アジット達は、自分たちのために大金をせしめているのではなかった。アジットたちは、盗んだ金を全てタミル全土の各身障者施設に寄付していたのであった。実際、アジットたちが盗み出した大金は、ナタラージャンを裏で操っている黒幕のペプシ・ヴィジャヤンによるブラックマネーであった。 大金騙し取ったアジットとラメーシュ・カンナの本来の仕事は、モテモテのバスの車掌と運転手であった。そのバスに、アジットが身障者の振りをしていたのを見ていた掏り師のカルナスが絡んでくるものの、アジットは全く相手にしない。それでもしつこく絡むカルナスは、アジットの熱烈なファンである女性たちに叩き出されてしまう。 そのバスに今度は、大学生のキランが乗り込む。ナタラージャンの従姉妹であるキランは、バスの中で我儘を言い放題で、直ぐに乗せるために止まらなかったアジット達を罵る。アジットは、涼しい顔でキランをやり込める。 アジットは彼に思いを寄せているミーナーと共に次の計画を進める。その計画は、キランの従姉妹の結婚式の持参金を強奪しようというものであった。そして、アジット達は、結婚式の楽隊に成りすまして式場に入り込もうと考えていた。 うまい具合に式場に忍び込んだアジット達は、実はキランの従姉妹が結婚を望んでいないことを知る。アジットは、キランと相談して、式を破談にするために協力し合うことにする。式の途中で、アジット達は持参金の中身をすり替える。そのことで式場は大騒ぎになり、警察が呼ばれ、持参金の捜索が始まる。しかしアジット達は、キランの助けを借りて式場から逃げ出すことに成功する。 大金を手にしたアジット達は、そのままそのお金を身障者施設に寄付する。そして、麻薬の密売で大金が動く情報を突き止めたアジット達は、再びその大金を狙うことにする。アジット達は、見事なチームワークで大金を奪い取る。しかし、自分たちで密輸が行われることを事前に連絡していた警察による取調べでアジットは脱出できなくなってしまう。アジットは、その危機を身障者であるかのように振る舞い、見事に逃げ仰せる。それどころか、麻薬の在処を警察に教えることで殊勲を上げる。 アジットは、身障者の振りをして寄付をした施設の集会に出かける。しかしその集会では、アジットが信頼していた会長の追悼集会となっていた。そればかりか、会長暗殺の犯人でもあり、アジット達が反旗を翻していた全ての事件の黒幕のヴィジャヤンが悼辞を述べようとしていた。ヴィジャヤンの来歴がどのような人物であるのかを知っているアジットは、長年探していた敵を見つけ出したことを知る。 アジットは、ナタラージャンの下に宣戦布告の電話をする。その電話を聞いたキランは、その真実をアジットの下に聞きに行く。怒りに打ち震えているアジットは、自らの来歴を語り始める。 アジットは、実は元々裕福な家庭に双子の兄弟、シヴァ(兄・アジット)とヴィシュヌ(弟・アジット)として生まれていた。しかしヴィシュヌ(弟・アジット)は、知恵遅れのため両親から見放されていた。そして、両親が世間体のために兄弟を離れ離れにさせようとしていることを知ったシヴァ(兄・アジット)は、ヴィシュヌ(弟・アジット)を連れて家出する。仲の良い2人は、家出した後も力を合わせて生きていく。しかし、いつも笑っているヴィシュヌ(弟・アジット)を乞食として、より一層惨めな姿にさせ稼がせようと企んだ人さらいのならず者がヴィシュヌ(弟・アジット)の足と腕をへし折る。どうにかヴィシュヌ(弟・アジット)は、命は助かるものの、半身不随から立ち直ることはなかった。そして、そのヴィシュヌ(弟・アジット)に大怪我を負わせたのが、他ならぬヴィジャヤンだった。 ヴィシュヌ(弟・アジット)の看病のため、シヴァ(兄・アジット)は様々な方法でお金を集めようとするがとうとう泥棒を働いてしまう。しかし、捕まりそうになった時、犯人をヴィシュヌ(弟・アジット)と警官が勘違いして逃げ切る。そのことをきっかけに、シヴァ(兄・アジット)は、盗みを繰り返しながら、その全てを身障者施設に盗んだお金を寄付し、身障者の振りをして捕まりそうなときには逃げるようになったのであった。 アジットの来歴を知ったキランは、一層アジットのことを愛しく思うようになり、アジットの協力することにする。そのキランの手助けを得て、ヴィジャヤンは、身障者施設の会長就任式で、自らの悪事を全て暴露され失脚する。その失脚の後ろにいるのが、キランとアジットである事を知ったヴィジャヤンは、復讐を決意する。 |
【コメント】
| 音楽シーンは、≪Gemini≫を大ヒットさせたヴィディヤサガールが前作のフレーズを多用しているが、映像・ダンスと共に今ひとつ乗り切れていない感が残る。女優の良さも、それほど引き出されていない。 しかし、それ以上にこの作品で素晴らしいのは、アジットの演技とK.S.ラヴィクマール監督の仕事。アジットの男っぷりは、惚れ惚れとするほどで、アクションシーンなど見ごたえ十分。それていながら繊細で細やかな情感を兼ね備えたものとなっており、当年のタミル映画主演男優賞を獲得したことが頷けるもの。 しかしその演技とその効果を最大限引き出したのは、K.S.ラヴィクマール監督だと言って良いだろう。脚本としては、かなり強引なところがない訳ではないものの、それを全く感じさせないだけの説得力を持たせることに成功している。エディティングも素晴らしいが、最後の場面の圧倒的な畳み掛けは圧巻の一言。マイナスの部分がいくつかある作品ではあるが、完成度は非常に高い。 |
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