Devadasu

A.Nageswara Rao, S.V.Ranga Rao, C.S.R.Anjaneyulu, Doraiswami Vendanthan Ragavaiah C.R.Subburaman
Savitri, Lalitha 1953

   

   

   


【ストーリー】

 ザミンダールの息子のA.ナーゲシュワラ・ラオ(デーヴァダース)は、サーヴィトリと幼い頃からとても仲が良かった。ANRは、遊んでいるときに、サーヴィトリをぶったりしたこともあって騒ぎになったこともあったものの、サーヴィトリの機転で、また仲良く遊ぶのであった。

 しかしANRは、より学業を修めるために、村から離れ街へと行くことになる。ANRとサーヴィトリは、別れを悲しく思いながらも、再び再会することを思うのであったそして、年月は過ぎ、二人は、大人へと育っていった。

 大学へと進むようになっていたANRは、久し振りに故郷へと戻る。ANRは、何よりもサーヴィトリと再会できることを楽しみにしていた。故郷について直ぐに、サーヴィトリの下へと向かう。再会した二人は、以前と全く同じように語らう。そして、ANRは、互いに結婚できるものと思いつつ、ネックレスを彼女にプレゼントするのであった。

 しかし、二人の結婚をANRの父親のランガ・ラオは、決して認めなかった。裕福ではないサーヴィトリとのカーストの違いから絶対に許さなかった。それでもANRは、必死に父親を説得しようと試みる。しかしランガ・ラオは、もし結婚するならば、自分を撃ち殺して結婚しろと言い、ANRに銃を渡す。それに対し、ANRは、とうとう結婚を断念する。そしてそのことをサーヴィトリも手紙で知り、悲しみに沈む。

 街に戻ったANRには、友人のアンジャネユールがいた。彼は、傷心のANRを励まそうとして、踊り子のラリータを呼び、その踊りで気を紛らわせようとする。しかし、ANRの気は紛れることもなく、ANRは、再び故郷に戻ってサーヴィトリと結婚することを父親に相談しようと決心する。

 傷心のサーヴィトリの元に、縁談が持ち上がる。その話は、妻を亡くした老人のドライスワミとのものであった。彼は、裕福であるものの、五人もの子供を抱えていた。ANRとの結婚は出来なくなったサーヴィトリは、その縁談を受けることにする。そしてその返事をした丁度そのときに、街から戻ったANRが、彼女の家を訪れる。

 ANRは、サーヴィトリが自分との結婚を受けてくれるものと思っていた。しかし、サーヴィトリは、ドライスワミとこのまま結婚しようと決心していた。二人はいつも遊んでいた林の中で、話し合うものの、サーヴィトリの決意は変わらない。それに対し、ANRは、思わず彼女の頭をぶってしまう。その生で、彼女の額から血が流れ、あざになってしまう。しかしそれでも、サーヴィトリの決意は変わることなく、ドライスワミと結婚する。そして心には常にANRのことを思いつつも、慎ましく貞節を守り、賢母として家の諸々を切り盛りするのであった。

 街に戻ったANRは、気晴らしにとアンジャネユールに勧められた酒に溺れ、アルコール中毒になってしまう。その様子をANRに惹かれるようになっていたラリータも心配するものの、心の支えを失ってしまったANRには何も何も効果がなかった。そのことが病床の身のランガ・ラオに伝えられる。ランガ・ラオは、自分の息子が破滅してゆくのを聞き、自分が結婚に反対したことを心から悔やみつつ、息を引き取る。

 ランガ・ラオが死んだことを知り、ANRは故郷に戻る。そしてその次第が、サーヴィトリに伝えられる。いてもたってもいられなくなったサーヴィトリは、ANRの元を訪ねる。ANRは、心からサーヴィトリのことを思いつつも、自分自身の家族を守るように言い、彼女を追い返すのであった。

 サーヴィトリを追い返したANRは、街へと戻り、より一層アルコール中毒の泥沼にはまってゆく。ラリータは、その状況から救い出そうとするものの、ANRはとうとう結核を併発してしまう。体力が落ちている中で、その病状は急速に悪化し、故郷へ戻り療養することとなる。ANRは、汽車に乗り故郷へと戻ることとなる。しかし、自分がサーヴィトリを追い返したときに言った言葉を思い返し、サーヴィトリの心の負担にならないよう、途中で汽車から抜け出すのであった……。


【コメント】

 ANRの代表作のひとつ。最後の切実な悲劇の描写が、ジワジワと効いてくる。その悲劇の残酷でありながら、美しい場面でも、決して気品を失うことなく、繊細なところまで心の行き届いたANRの演技は、素晴らしいの一言。そのANRの演技を、十分に受けきったサーヴィトリも良い。非常に音楽も優れている。見終わってから、ANRの気品からの芳しさが、悲劇に風寄せるとでも言える作品。



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