Sampoorna Ramayanam

Shoban Babu, S.V.Ranga Rao Bapu K.V.Mahadevan
? 1971

   

   

   


【ストーリー】

 天上界では、ヴィシュヌの元に、下界でやりたい放題の限りを尽くしている魔神ラヴァナ(ランガ・ラオ)の退治を求める声が寄せられていた。魔人ラヴァナは、シヴァ神を深く信仰し、そのことで偉大な力を得ていたのであった。そこで、ヴィシュヌは、妻のラクシュミー達と共に、人間へと生まれ変わり、ラヴァナを退治することにする。

 アヨーディヤー国の王、ダシャラタに、三人の后のコウサルヤー、カイケーイー、スミトラーから、四人の子供が産まれる。長男のラーマ、次男のバーラタ、双子のラクシャマナとシャトルグナであった。中でもラーマは、実はヴィシュヌの化身であった。ほぼ同時に生まれた四人の兄弟は、小さい頃から仲良く、すくすくと育っていった。

 やがて四人兄弟は、学問にも武術にも優れた青年となっていた。そこに、聖仙ヴィシュヴァーミトラが訪れる。彼の住む地域で、女魔神タータカが人々に害を与えていたため、武術の誉れ高いラーマ(ショーバン・バーブ)の力を借りるために尋ねてきていたのであった。王のダシャラタは拒もうとするものの、話を聞いたラーマは、兄弟の仲でも特に仲の良いラクシャマナと魔神退治に向かうことにする。

 ラーマとラクシャマナは、あっという間に女魔神タータカを退治する。そして、その役目を終えて帰る時に、ヴィディーハ国で、美しい姫のシーターの婿選びが行われている事を聞く。ラーマは、その婿選びに参加する。その婿選びには、魔神ラヴァナも出場するものの、ラーマが巨大な強弓を、見事に強弓を引ききり、シーターと結婚することとなる。ラーマの人柄に惚れ込んだヴィディーハ国の王は、ラーマの弟達三人にも、親族の女性を紹介し、嫁がせたのであった。

 やがてダシャラタ王も老いて、王位を譲ることを考えていた。ダシャラタ王は、長男でもあり、素晴らしく秀でた人物であるラーマに王位を譲ることにする。王室の聖仙のヴァシシュタもそれを喜び、国中上げて、その即位を祝うこととなる。しかし、側近の女中にそそのかされた第二王妃のカイケーイーが、それに反発する。

 カイケーイーは、ダシャラタ王から二つの約束を叶えるとの約束をしていたことを持ち出す。そこで彼女は、次の要求をダシャラタ王にする。@自分の息子のバーラタに王位を継承すること。Aラーマを十四年間、森に追放すること。

 もちろん、ダシャラタ王はそれを聞き嘆き悲しむ。しかし、ラーマーは、そのことをカイケーイーから聞き、ラーマは、パラタ(シヴァージ)に王位を譲り、森へと行く。ラーマは、ラクシャマナに同行してくれるように頼み、二人で森へと向かうことにする。しかし、シーターは、ラーマの説得も聞かずに、ラーマ達と一緒に森へと行くのであった。

 ラーマの追放に心を痛めたダシャラタ王は、その悲しみが自分にかけられていた呪いであることを思い出し、死んでしまう。そして王位を継承されることとなったパラタは、その全ての事情を聞かされ、嘆き悲しむ。そして、カイケーイーの言葉も聞かずに、ラーマを捜索する。そして、見つけ出したラーマに国に戻って王に着いてもらいたいと願い出る。しかし、ラーマはそれを頑なに固持する。それに対し、バーラタは仕方なく諦め、ラーマの草履を変わりに貰い受け、それを王座へと置き、ラーマが戻るまでの代政を行うことにするのであった。

 ラーマ達は、森での充実した生活を続けていた。そのラーマの姿を、羅刹のラーヴァナの妹のシュールパナカーが見初める。彼女は、ラーマに結婚を申し込むものの、シーターがいるラーマは、それを断る。そこでラーマは、ラクシャマナのところに行くように彼女に薦める。しかし彼女を見たラクシャマナは、彼女を嘲笑い相手にしない。それに怒ったシュールパナカーは、シーターを襲おうとするが、逆にラクシャマナから鼻を落とされてしまう。

 鼻を落とされたシュールパナカーは、ランカー島(スリランカ)に住む兄のラーヴァナに敵討ちをするように訴える。そして、ラーヴァナに、シーターの美しさを吹き込み、シーターを誘拐するように唆す。それを聞いたラーヴァナは、早速シーターたちのいる森へと向かい、彼女を騙して、誘拐してしまう。その様子をたまたまガルーダの化身のジャターユスが見ていた。ジャターユスは、シーターを奪い返そうとするものの、逆にラーヴァナに打ち落とされてしまう。

 森の中の住まいに戻ってきたラーマとラクシャマナは、異変を知りシーターを探す。しかし、辺りには、彼女の姿はもう既になかった。シーターの姿を探すラーマ達は、猿王のハヌマンと出会う。ラーマ達は、不当に王座を追われたハヌマンに力を貸してやり、ハヌマンは王位に復帰する。そのことに感謝したハヌマンは、それ以降シーターの捜索などに八面六臂の活躍をすることとなる。

 ラーヴァナに誘拐されたシーターは、ラーヴァナからの結婚の言葉を一切受け付けず、貞節を守る。しかし、その中で彼女はとうとう思い余って自殺しようとする。そこに、ラーマからシーターの様子を探るように命じられていたハヌマンが訪れ、シーターにラーマの言葉を伝える。その任務を終え帰る際、ハヌマンは捕まってしまうものの、逆にそこから逃げ出す時に、ラーヴァナの王宮に火をつけ回り、大惨害を与える。

 とうとうラーマ達は、ランカー島に攻め込む。ラーマ達の大軍は、海に橋を架けランカー島に乗り込み、戦闘が始まる。その中で、ラクシャマナは、ラーヴァナの息子のインドラジッドに撃たれ、深手の傷を負ってしまう。その傷を治す薬を得るために、ハヌマンは、カイラス山まで飛び、山頂を切り取り戻ってくる。薬を手に入れた、ラクシャマナ達は息を吹き返し、とうとうインドラジッドを打ち負かし、ラーヴァナもまた退治されたのであった。

 そうして、シーターも救出された。しかし、幽閉されていたシーターの貞節は疑われていた。そのため、シーターは、無実を証明するために炎の中に身を投じる。しかし、火の神のアグニが、彼女の貞節を証明し、再び愛するラーマと一緒になるのであった。

 やがて、ラーマ達は、無事にアヨーディヤー国に戻り、ラーマは王に即位する。そして、ラーマとシーター達は幸せに暮らすのであった。

【コメント】

 テルグ映画でのラーマと言えば、NTRだが、この作品のショーバン・バーブも中々良い。様々な逸話の描き方も、趣向が凝らされていて楽しめる。出演者の中では、恰幅よく、堂々として、どこか愛嬌もあるランガ・ラオが、一番光っている。ショーバン・バーブよりも、彼の方が光っているのは、光っているように感じるのは、優等生に対する嫉妬だけではないかもしれない。



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