Siri Vennela
| Sarvadaman Benarji | K.Vishwanath | K.V.Mahadevan |
| Suhasini, Moon Moon sen, Meena | 1986 |



【ストーリー】
旅行から帰る聾唖のスハーシニは、兄と一緒に汽車へ乗り込む。その汽車には、著名なフルート奏者のベナルジーが乗っていた。そのことに気付いたスハーシニは、彼の演奏会のことが載っていた新聞に、質問を書き込み、目に触れるところに新聞を置くものの、彼は全く反応しない。その様子を兄が見て、代わりにベナルジーに質問する。ベナルジーは、その著名なフルート奏者であったものの、盲目であった。そのため、スハーシニの事に気が付かなかったのであった。 ベナルジーは、兄弟の結婚式のために帰省していた。そして彼の家で、演奏会も行われることになっていた。ベナルジーとスハーシニは、一緒に、家まで行く。そしてスハーシニは、その演奏会を聞き、彼のことを心から尊敬するようになる。 ベナルジーとスハーシニの住む周辺は、避暑地として有名なところであった。その観光地として有名な宮殿で、スハーシニは、いつも、絵を書いて過ごしていた。そこに、ベナルジーがやってくる。再び再会した二人は、より一層親交を深めることになる。 ベナルジーを心から尊敬するスハーシニは、ベナルジーが表彰される式典で、彼の絵を描いて贈る。絵は抽象的なものであったが、その内容を、一生懸命に説明する聾唖のスハーシニの姿に皆、心打たれる。そしてベナルジーも、彼女に心から感謝する。その式典の後のレセプションで、二人は、チーク・ダンスを踊り、スハーシニにとって、ベナルジーは尊敬する相手であると同時に、愛する相手にもなっていくのであった。 宮殿の観光には、様々な人々がやってくる。その中に、ツアー・コンダクターの、ムーン・ムーン・セーンもいた。彼女の組んだツアーのアトラクションのために、ベナルジーとドラムとのこんぺてぃしょんが行われる。ベナルジーは、見事な演奏をし、ムーン・ムーン・セーンは、彼に惹かれる。ベナルジーも、彼女のツアーに同行する中で、彼女のことを愛するようになる。そして二人は、結婚を意識するようになる。 旅行から戻ったベナルジーの下をスハーシニが訪ねる。スハーシニは、自分の想いが片思いのまま終わってしまったことを知る。しかし、スハーシニは、ベナルジーの幸せを思い、ベナルジーにできる限り尽くそうとする。そして、盲目のベナルジーのために、ムーン・ムーン・セーンの胸像を作ってあげるのであった。 結婚の話が進む中で、ムーン・ムーン・セーンは、スハーシニがベナルジーを支援していることを知り、彼女の家を訪れる。そして、その家で、スハーシニが、心からベナルジーを尊敬し、幸せを願っていることを知る。スハーシニは、彼女が結婚相手であることを知り、二人は必ず、幸せな結婚をするであろうと思いを馳せる。 しかし、スハーシニのその、純粋の心を知って、ムーン・ムーン・セーンの心は乱れてしまう。それは、自分がスハーシニと比べ、不浄な部分をいくつも持っていたことに対する咎めの気持ちからであった。ムーン・ムーン・セーンは、スハーシニの方が、ベナルジーにとってふさわしい相手であると確信する。そして、ムーン・ムーン・セーンは、ベナルジーに尽くし続けけるために、大きな決断をするのであった。 |
【コメント】
| ストーリーは、聾唖のスハーシニと盲目のベナルジーの話であるため、テーマとしては重たい。しかし、その重さが重さとして感じられることなく、緊張感を保ち続け美しい悲劇へと昇華している。作品を見ていくうちに、聾唖であるとか、盲目であるとかといったことよりも、遥かに、二人の心の美しさの方が引き立ち、全くそのことは気にならなくなって行く。そればかりか、言葉が逆に研ぎ澄まされることとなった結果、受け手の集中力を増すことにもなっている。言葉がなくとも、その心を表現したスハーシニの演技は、素晴らしい。ベナルジーも同様に素晴らしい。ムーン・ムーン・セーンも、ストーリーに花を添え、持ち前の気品から、最後の場面に真実味を出している。 作品の音楽でクローズアップされているのが、フルート。演奏しているのは、ヒンドゥスターニー音楽の名演奏家の≪Hari Prasad Chaurasia≫>。また、子役時代のミーナーも、盲目の少女役で出演している。 |
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